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行事報告

天皇陛下御即位二十年奉祝国会議員連盟・奉祝委員会 合同役員総会


[平成21年3月2日、ルポール麹町「ロイヤルクリスタルの間」]

天皇陛下御即位二十年奉祝国会議員連盟・奉祝委員会 合同役員総会
開会の挨拶

●森善朗奉祝議連会長

●森善朗奉祝議連会長

 民間の奉祝委員会では、御手洗名誉会長や岡村会長を中心に、奉祝事業が進められていると思います。この合同役員会では、官民あげての奉祝事業をどう進め、また何が課題となっているかを明らかにしたいと思います。


●御手洗冨士夫奉祝委員会名誉会長

●御手洗冨士夫奉祝委員会名誉会長

 合同役員総会に多数の役員にお集まり戴き、感謝申し上げます。12月19日には総勢4,000名が集まり、天皇陛下に心からなる感謝の式典を行いました。

 その奉祝式典の後、今の経済状況につきまして陛下に直接ご進講申し上げる機会を戴きました。世界同時不況の中で輸出産業のマイナス成長、雇用問題など極めて厳しい日本経済の状況について、天皇陛下は深くご理解されていました。

 12月23日のお言葉で、「世界的な金融危機に端を発して、現在多くの国民が深刻な経済危機に直面しており、我が国においても、経済の悪化に伴い多くの国民が困難な状況に置かれていることを案じています。―これまで様々な苦難を克服してきた国民の英知を結集し、また、互いに絆を大切にして助け合うことにより、皆で、この度の困難を乗り越えることを切に願っています。」と述べられました。

 経済界に身を置く者として、そのお言葉に応え、日本経済の再建を誓い、国民の絆を深めてこの厳しい経済状況を乗り越えたいと思います。

 この厳しい経済状況にはありますが、奉祝関連事業への募金活動を決定し、奉祝事業に尽力したいと思います。


●岡村正奉祝委員会会長

●岡村正奉祝委員会会長

 本日、合同役員総会のご案内をしましたところ、多数お集まり戴きありがとうございます。特に国務ご多忙の中、各党の幹部の方々も多数お見えで、心強く思います。

 12月19日の天皇陛下御即位二十年奉祝中央式典には、150人の衆参議員、100ヶ国を越える駐日大使、4,000名の方々が集まり盛大に行われました。また、各界を代表する方々によるご祝辞はいずれも心のこもったもので、広い共感を呼びました。

 本年2月11日の建国式典でも、天皇陛下御即位20年をお祝いする奉祝行事が各地で為されており、今後は国民の奉祝の気運はますます高まるものと思われます。

 政府の皆様には、政府主催の中央式典開催を閣議決定戴いていますが、11月12日を「臨時休日」とするよう、官民あげての奉祝事業に向けて審議をいただき、お力添えを戴きたいとお願いしたいと存じます。



報告・方針

①「議連入会状況と今後の方針」

平沼赳夫実行委員長

①平沼赳夫実行委員長「議連入会状況と今後の方針」

 昨年6月2日に世話人会を発足し、昨年10月16日には天皇陛下御即位二十年奉祝国会議員連盟設立役員総会を開催し、会長を森善朗元首相、そして顧問に民主党の小沢代表、公明党の太田代表に就任戴きました。

 また、奉祝議員連盟への加盟をお願いしたところ、2月27日現在でありますが、267名の方々にご就任いただいています。まだまだ充分な数ではありませんが、これからも議連への加盟を促して参りたいと思います。

 奉祝議連では五つの方針を掲げていました。その中で、

1.民間の「奉祝委員会」と共に天皇陛下御即位二十年奉祝国民大会の開催(昨年12月19日)

2.政府主催の「中央奉祝式典」開催の閣議決定

3.各省庁の「奉祝事業」推進のため、内閣府に連絡準備室を設置する(「天皇陛下御在位二十年記念式典内閣官房・内閣府本府連絡準備室」10月10日設置)
 の三つは既に実現しました。そしてこれからやっていくことは、

4.「即位礼正殿の儀」の行われた11月12日を臨時休日とする「祝日法」の可決

5.御即位二十年をお祝いする衆参議員の「賀詞」可決、ではないかと思います。

 天皇陛下には、各県各地をご視察になり、とりわけ農林水産業には心をお寄せ戴き、また地震などの被災地への復興激励に心を砕いてこられました。各党それぞれ事情はあるかと思いますが、党派をこえて天皇陛下のお祝いでもございますので、お力添えをお願いいたします。


②「各省庁の記念事業について」

島村宜伸議連副会長

②島村宜伸議連副会長「各省庁の記念事業について」

 各界代表の奉祝委員会役員の皆様、たいへんご苦労様です。本年11月12日には、御即位されて満二十年を迎えます。その間、両陛下が果たされた大変大きなお仕事、どれほど国民が支えられたかは、ここで繰り返すまでもございません。心から感謝申し上げ、4月10日のご大婚五十年をこれまでになく盛り上げて参りたいと思います。

 陛下の日本経済へのご心配は申すまでもございません。お金をかけないことも心に留め、記念事業を進めたいと思います。

 配布した資料に、御即位十年の時に政府や各省庁が行いました記念事業の一覧を載せております。記念切手や記念通過、政府作成の映画など数々行ってはおりましたが、殆どの国民は知らなかったという事実がございます。そこのところを反省しまして、奉祝事業を伝える「ポスター」、各省庁の「ホームページ」による告知など広報に力を注ぐことが大事ではないかと思います。

 15分の記録映画も本年作成いたしますが、御在位十年の時に同様に政府で記念映画を作りましたが、一般国民は見ることが出来ず殆ど知られませんでした。記念映画を7月までには完成し、ホームページなどでも公開し、広報に力を尽くして戴きたいと思います。

 あわせて政府は通知を出して戴いて、各自治体に心のこもった記念事業を行うよう促していきたいと思います。各県各地で奉祝ムードを高めるため、皆様からお知恵を頂戴戴ければ有り難く、各方面からのご意見を戴きたいと思います。


③「政府・各省庁の記念事業準備について」

武川光夫内閣府大臣官房審議官

 政府による御即位二十年奉祝事業のため、昨年10月、内閣府に「内閣府本府連絡準備室」を設置して、準備を進めているところです。

 内閣の主催で11月12日に中央奉祝式典を開催することを閣議決定し、そのための経費もつくりました。現在、各省庁へ向けて奉祝事業を企画準備しているところでございます。奉祝議連の皆様からのご指導を戴き、民間の「奉祝委員会」と連携して進めて参りたいと思います。


④「今後の奉祝事業について」

中村芳夫(奉祝運営委員長・経団連事務総長)

④中村芳夫(奉祝運営委員長・経団連事務総長)「今後の奉祝事業について」

 日本経済の厳しい現状を大変ご心配になっている陛下のお言葉を、しっかりと受けとめて参りたいと思います。

 四月十日の御大婚五十年の式典では、第一部として縁ある方々から祝辞を戴き第2部にはパネル展示写真を公開して、全国各地で展示会を開催したいと思います。

 本年11月12日の国民祭典は、各界各党からもご祝辞を戴きたいと思っています。前回はX-JAPANのYOSHIKIさんが壮大な奉祝曲を演奏されました。現在、青少年音楽隊や様々なところから演奏希望があります。それらを纏めて企画し、国民一人一人の真心を提灯に灯して、奉祝事業を推進したい。

 いま、内閣には連絡室が設けられました。全国47都道府県にも奉祝委員会の役員になって戴いています。各都道府県の自治体でも記念事業・記念植樹等はやってよいのではないでしょうか。自治体として奉祝事業を行うよう、是非とも働きかけ戴きたいと思います。



各党からの意見表明

保利耕輔政調会長

自由民主党

●自由民主党  保利耕輔政調会長

 党代表として、天皇陛下に党派をこえてお祝い申し上げ、議連を設立しました。御即位二十年、御大婚五十年にあたり、心から祝意を表する者です。

 11月12日を休日とする「臨時祝日法」につきましては、党内で早速議論を進めまして、政務調査会、総務委員会で審議され、党として法案成立へ向けて尽力することが決定した事をここに報告いたします。御即位二十年をお祝いする「賀詞」の衆参決議についても、党としてその実現を目指します。党として、各都道府県の自治体奉祝行事には協力したい。民間の「奉祝委員会」とも連携をはかりたい。最後に私見でありますが、明治憲法では第一条に「日本は万世一系の天皇これを統治す」とありました条文が、現憲法では「天皇は国民統合の象徴であり、その地位は主権の存する国民にある」というものとなりました。まことに素晴らしい規定であります。その規定のままに、天皇制が絶たれることの無いように務めたいと思います。


鳩山由紀夫幹事長

民主党

●民主党  鳩山由紀夫幹事長

 御即位二十年、御成婚五十年を皆様と同じく心から喜び申し上げ、国民と共にお祝い申し上げたいと思います。この度の合同役員会にも32名が出席し、奉祝議連への加盟も2名増えて61名となりました。まだ充分な数ではありませんが、党内でも浸透して参りたいと思います。11月12日の「祝日法」につきましては、党内でコンセンサスが得られていない状況を報告いたします。昭和天皇の奉祝事業も含め、「今上天皇二十年」のこの日でなければならないかを、きちっと説明申し上げなければならないと思います。

 私見ではありますが、私個人としては憲法を改正し、日本は「天皇を元首とする民主国家である」としなければならないと思います。ここまで言うのかと思われる方もおいでかもしれませんが、私のような考え方をする人も中にはいることをご理解戴きたいと思います。


太田昭宏代表

公明党

●公明党 太田昭宏代表

 奉祝事業にご尽力されている方々に、心から敬意を表したいと思います。陛下にはご健勝で御即位二十年、ご成婚五十年をお迎えになることをお喜び申し上げたいと思います。

 我が党は、奉祝議連に全員加盟し、祝日法制定と衆参の「賀詞」決議に党として協力をしたいと思います。現下、日本の状況を思いますと、ご心労・重責のいかばかりかと拝察いたします。

 未曾有の経済危機の中、年頭のお言葉にもありますように、国民の絆と英知を結集して乗り越えなくてはなりません。この陛下のお心に添う事が奉祝事業において大事ではないかと思います。それぞれが受け止め、誓いとしスタートとする事業になればと思います。


綿貫民輔代表

国民新党

●国民新党  綿貫民輔代表

 我が党のような小さな党に、発言の機会を与えて戴き、まことに有り難うございます。

 国民新党では、全てにブレないことを掲げております。こと、天皇陛下のことでありますので、全ての面で協力を惜しまずやっていきたいと思います。


石田一夫副会長

UIゼンセン同盟

●UIゼンセン同盟 石田一夫副会長

 このような凄い会議に出席させて戴き、発言まで与えていただき有り難うございます。労働組合という視点ではなく、純粋に日本国民としてこの度の御即位二十年、ご成婚五十年を心からお祝い申し上げたい。そのうえで、11月12日を祝日とする法案は、国民の一人として大変喜ばしいことと思います。11月12日の臨時休日は望ましいと思います。


閉会の挨拶

平沼赳夫奉祝議連実行委員長

 「祝日法」については民主党さんに党内での意見をつめて戴きたいと思います。世界同時不況といわれる今の厳しい状況を「国民の絆」をもって乗り越えようとの大御心に感謝申し上げ、奉祝の気運を十二分に発揮したいと思います。本日は有り難うございました。


(敬称略・文責事務局)


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