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天皇陛下御在位20年奉祝に関する各界の取り組み

地方公共団体および地方議会

北海道から沖縄までの順番で表示しております。
(敬称略)

石井 孝一(北海道議会議長)

石井 孝一(北海道議会議長)

 若木は御代の繁栄を祝うがごと

 天皇陛下におかれましては、御即位二十年の佳節をお迎えになられましたことを、衷心よりご奉祝申し上げます。

 御即位以来、我が国においては大規模な自然災害や国民の安全を脅かす卑劣な事件の多発に加え、バブル崩壊による景気の低迷や昨年来のアメリカ発の世界同時不況など、まさに激動の時代の感を強くするところでありますが、そうした困難な時においても、天皇皇后両陛下は常に国民を温かく励ましていただき、特に地方には一貫して深いご慈愛をお寄せいただいております。

 とりわけ思い出深い出来事といたしましては、平成5年並びに11年に北海道南西沖地震災害、また15年には有珠山噴火災害のお見舞のため被災地にお立ち寄りいただき、労いのお言葉を賜りましたことであり、道民一同復興に向けて立ち直るためのなによりの励みとなりました。

 また、平成19年に苫小牧市で開催された全国植樹祭にご臨席いただき、多くの道民とともに自然を大切にする心を培う契機となったことは記憶に新しいところです。

 両陛下がお手植えになられた若木は、平成の御代の繁栄を祝うがごとく空に向けてまっすぐと伸びており、両陛下の益々のご健康と皇室の弥栄を願う心を改めて深くするところです。

 さて、日本は戦後の混乱から立ち直り、現在では世界でも有数の経済大国となり、豊かな物質的繁栄を享受しているわけでありますが、その反面、バブル経済に象徴されたように、私たち日本人は、何か大切なものを失ってしまった懸念を拭い去ることができません。

 大切なものとは何か。これは大変難しいテーマでありますが、そのひとつは愛国心であり、その愛とは偏狭で自分勝手なものではなく、良い意味で国家が競い合い、人類全体の発展につながる「他を大切に思う心」ではないかと私は考えております。

 そうした心を確かなものとするためには、わが国の貴重な伝統・文化をしっかりと後世に伝えていく教育のあり方など、様々な課題を広い視野で議論していく必要があります。

 現下の我が国の経済は大変厳しい状況にあり、多くの道民が荒波にもまれ、将来に不安を抱えております。

 しかしこうした時代であるからこそ、陛下の御心に応え、何より未来を担う子どもたちのため、家庭で、地域で、北海道全体で手を携え、力を合わせてこの難局を乗り越えていかなければなりません。

 私ども北海道議会議員一同も、日本の発展を支える地方自治に携わる者として、我が国の一層の繁栄に向けて日々努力を重ねて参る覚悟であります。

 最後になりますが、各界各層におきまして天皇陛下御即位二十年を祝い奉る気運が益々盛り上がることをご期待申し上げるとともに、皇室と国民の親愛の絆が一層深まることをご祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。

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達増 拓也(岩手県知事)

達増 拓也(岩手県知事)

 天皇陛下御在位二十年をみちのく岩手よりお祝いして

 天皇陛下の御在位二十年を、みちのく岩手より百三十五万県民を代表して心からお祝い申し上げます。

 天皇陛下は、平成九年の「第十七回全国豊かな海づくり大会」で、皇后陛下と共に岩手県大槌町をご訪問くださいました。

 私は、当時衆議院議員として陛下のお側で大会に参加する栄に浴しました。陛下がマツカワの稚魚を放流された時に、県民と共に歓声を上げた喜びを忘れることはできません。その時のことを歌われた御製が「放たれし まつかはの稚魚は 大槌の

 海の面近く しばしただよふ」でした。マツカワは、今や岩手県沿岸部の特産品としてすっかり定着いたしました。マツカワを他県の方々に紹介する度ごとに、あるいはマツカワを食する度ごとに、陛下のご来県とマツカワ放流のことを思い出します。

 私は、平成三年、両陛下の初の外遊となるタイ、マレーシア、インドネシア歴訪に際し、当時外務省職員(在シンガポール日本大使館書記官)としてマラヤ大学御訪問の担当をさせていただきました。学生の輪の中に親しくお入りになっていく陛下の気さくなお姿が大変印象に残りました。その後、衆議院議員時代には、国会の開会式に陛下をお迎えするのを毎回楽しみにしておりました。

 昨年六月、本県が「岩手・宮城内陸地震」で被災した際には、全国植樹祭のため秋田県に向かわれる両陛下には、住民の安否にお心を痛められ、大変温かいお心遣いを賜りました。

 七月には、秋篠宮同妃両殿下が岩手・宮城内陸地震被災地の御見舞のためにお出ましくださり、避難所で暮らす被災者の方々に労いのお言葉を賜りました。

 同年の天皇誕生日に当たってのご感想においても「岩手・宮城内陸地震」と七月の「岩手県北部を震源とする地震」についていたわりのお言葉をいただき、県民一同大いに励まされ、一丸となって復旧・復興に取り組んでおります。

 陛下も愛された岩手の自然をしっかりと守り、特色ある岩手の文化と共に次世代に引き継ぎ、誰もが希望を持てる社会を岩手において実現して参ります。

 終わりに、天皇皇后両陛下のご健康と皇室の末永いご繁栄を心からお祈り申し上げます。

 巌手にて 大きなりける まつかはは 海の面近く 君をぞ慕ふ

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佐々木 一榮(岩手県議会議長)

佐々木 一榮(岩手県議会議長)

 安らいだ被災民の心

 天皇陛下御在位二十年を心よりお祝い申し上げます。

 昨年、本県では、六月に発生した「岩手・宮城内陸地震」において、震源に近い地域を中心に大きな被害を受けました。当時、全国植樹祭に出席のため、隣県、秋田県に向われていた両陛下におかれましては、宮内庁を通じ「災害対策の優先」のご指示をいただいたと伺っております。

 翌日の全国植樹祭においては、「天皇陛下のおことば」の中で、いち早くお見舞いのことばを賜り、陛下がお示しになられた被災者への深いご配慮が被災者をはじめ本県民の心にどれだけの安らぎになったか、言い表すことはできません。この機会をお借りし、心から感謝申し上げる次第であります。

 さて、顧みますと、御即位後、本県では、平成九年に大槌町にて開催いたしました「第十七回全国豊かな海づくり大会」において、天皇皇后両陛下をお迎えしております。

 ご来県に際しては、県内の研究施設や特別養護老人ホーム、博物館などをご視察いただき、励ましのおことばを賜ったところでありますが、なかでも、民話の里として知られる遠野市の伝承園にある南部曲がり家にて、ひざを突き合わせ「遠野昔話」をお聴きになるお姿は、両陛下のお人柄が滲み出るお姿として、大変、印象的でございました。

 大会式典では、我が県議会の代表として当時の議長が祝辞を述べさせていただいたところですが、陛下には、「海に対する関心と理解を更に深め、人々が豊かな海をつくることを目指して協力し合う契機となることを願います」とのおことばを賜りますとともに、式典後には、両陛下から、漁業後継者の代表へ稚貝等のお手渡し、そして、マツカワ、ヒラメ、クロソイの稚魚のご放流をいただきました。参加者、関係者一同、深い感銘を覚えたところであります。

 このように御即位二十年を振り返りますと、改めて我々の日々の生活において、陛下が大きな心の支えとなっておられることに気付くのであります。

 これからも天皇皇后両陛下が末永くご健勝であられますことと、ますますの弥栄を心よりお祈り申し上げ、お祝いのことばとさせていただきます。

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村井 嘉浩(宮城県知事)

村井 嘉浩(宮城県知事)

 天皇陛下の御即位二十年を二百三十万宮城県民とともにお祝い申し上げます

 天皇陛下におかれましては、第百二十五代の皇位にお即きになられてから、二十年という誠に慶賀すべき年をお迎えになられました。二百三十万の宮城県民とともに心からお祝いを申し上げます。

 御即位以来、天皇陛下におかれましては、日本国及び日本国民統合の象徴として、ひたすら国家、国民の安寧と世界の平和をお祈りになり、御心を砕いてこられました。また、全国四十七都道府県をくまなく行幸啓され、福祉、文化、教育、産業施設などを御視察になり、国民を励ましてこられました。とりわけ、地震、台風などの大規模な災害で被災された方々への御激励や、先の大戦での戦没者への追悼などの行幸啓には、大変ご熱心に取り組まれ、深く御心を寄せてこられました。

 本県には、平成四年の「地方事情の御視察」、平成九年の「第四十八回全国植樹祭」、そして、平成十三年の「第五十六回国民体育大会秋季大会―みやぎ国体―」と、三度にわたり行幸啓あそばされました。そのいずれに際しましても、わたくしたち宮城県民は、天皇陛下のお人柄と高いご見識、皇后陛下のお優しいお心遣いやご教養の深さに感銘を受け、大きな励ましと感動を与えていただきました。誠にありがたく、改めまして心から深く感謝を申し上げる次第です。

 このような、常に国民の健康と安全な生活を祈られ、国民の悲しみを御自身の悲しみとしてお受け止めになる天皇皇后両陛下のお姿に、国民誰しもが、強い感銘を受け、両陛下と皇室に対する崇敬と敬愛の念を一層強く、深くいたしておりますことは、誠に喜ばしいことと存じます。

 結びに、天皇陛下の御聖徳に感謝申し上げますとともに、天皇皇后両陛下の御健勝と皇室のますますの御繁栄を心からお祈り申し上げます。

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佐竹 敬久(秋田県知事)

佐竹 敬久(秋田県知事)

 秋田わか杉国体の御製を拝して

 天皇陛下におかれましては、御即位二十年の慶賀すべき年をお迎えになられましたことを、心からお祝い申し上げます。

 御即位以来、地方事情御視察や各般行事への御臨席を賜り、国民に勇気と希望を与えられておりますことに、謹んで感謝を申し上げます。

 天皇皇后両陛下には、平成の御代を迎えられてから、平成九年の地方事情御視察、平成十九年の第六十二回国民体育大会「秋田わか杉国体」、平成二十年の第五十九回全国植樹祭と三度、御来県いただいております。

 行幸啓におきましては、福祉施設の御慰問をはじめ、県内各地を御視察いただき、多くの心温まる励ましのお言葉を賜りました。御視察先の関係者や沿道の県民に対して、にこやかにお手を振ってくださり、気さくにお声をかけられるそのお姿に、県民は大きな感激とともに深い感銘を受けております。

 平成二十年一月、私は全国市長会の会長として、歌会始を陪聴する機会がございました。その年のお題は「火」でしたが、厳粛な雰囲気の中、最後に天皇陛下の御製が披講されました。

 炬火台に火は燃え盛り彼方なる林は秋の色を帯び初む

 前年に開催された秋田わか杉国体をお詠みくださり、感動で胸が熱くなりました。

 この国体は、選手、役員、ボランティアなど多くの県民がまさに総参加で大会の成功を支え、しかも総合優勝を果たしたことによって、県民に「自信と誇り」という大きな財産をもたらした大会でありました。

 歌会始の御製で、こうした県民の思い入れ深い国体をお詠みいただきましたことは、秋田県民にとりまして誠に光栄であり、大きな喜びとするところであります。

 現在、厳しい経済・雇用状況が続いておりますが、常に国民の幸せを願っておられる大御心に応え、かけがえのない「ふるさと秋田」の発展、ひいては日本繁栄のため、私も県民とともに全力で取り組んでまいる所存であります。

 ここに改めて、天皇皇后両陛下の益々の御健勝と皇室の弥栄を心からお祈り申し上げますとともに、皇室と国民の親愛の絆がさらに深まりますよう祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。

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冨樫 博之(秋田県議会議長)

冨樫 博之(秋田県議会議長)

 二首の御製を戴きて

 この度、天皇陛下におかせられましては、御即位二十年と言う慶賀すべきお年をお迎えになられましたことを、心からお祝い、お喜びを申し上げます。

 天皇皇后両陛下におかれましては、多事多端な諸情勢の中で、世界平和と日本国民の平和と安寧のため、御多忙の日々をお過ごしされる中で、平成九年十月、秋田県への地方事情御視察にお越しいただきました。その後平成十九年九月には、「君のハートよ位置につけ」をテーマに開催された「秋田わか杉国体」の開会式に御臨席を賜るとともに、昨年の、「岩手・宮城内陸地震」発生の中、第五十九回全国植樹祭に御臨席を賜りましたことは、県民ひとしく慶びに堪えないところであります。

 特に、「秋田わか杉国体」に際しましては、県内をリレーされ、開会式において、ひとつとなった炬火の情景をお詠みになられた御製とともに、平成二十年の歌会始の儀に際しましては、秋田での開会式の情景をお詠みになられた御製の二首を賜ることができました。

 「秋田わか杉国体」の開催に際しまして、二首もの御製を賜りましたことは、誠に栄誉なことであり、慶びに堪えないところであります。これもひとえに、秋田県民の「まごころあふれる秋田の心」を、全国の多くの方々にお伝えできた証であり、感無量に感じているところであります。

 ここに、天皇陛下の御身の御健勝を御祈念申し上げますとともに、皇室の御繁栄をお祈り申し上げ、心から感謝の誠を捧げ、秋田県民とともに、謹んで慶祝の誠を表します。

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佐藤 雄平(福島県知事)

佐藤 雄平(福島県知事)

 陛下のお言葉が豪雨被害の復興の力に

 天皇陛下におかれましては、御即位満二十年を迎えられましたことを、福島県民とともに心からお祝い申し上げます。

 この二十年間を振り返りますと、国際社会が大きく変容し、同時に我が国も社会・経済構造の変化が著しく進む中にあって、幾つもの大規模な災害に見舞われるなど、多くの困難に遭遇いたしました。

 天皇陛下におかれましては、このような厳しい状況にあって、地方事情の御視察や様々な式典への御臨席により、全国各地への行幸を遂げられ、たくさんの国民と接し、その実情をつぶさに御視察いただいております。

 また、被災地へのお見舞いや福祉施設の御訪問など、厳しい状況にある国民を常に励まされ、国民の叡智をもって困難を克服し、我が国がよりよい方向へと向かっていくことを願ってこられました。

 福島県には、平成七年、天皇陛下が皇后陛下と御一緒に、第五十回国民体育大会「ふくしま国体」の秋季大会への御臨場や県内施設等の御視察を賜りました。陛下は常ににこやかに県民に接せられ、沿道で歓迎する人々にも心を込めてお手を振っておられました。

 また、陛下は、平成十年に本県を襲った集中豪雨により、多くの人命が失われ、大きな被害が生じたことに深くお心を痛めておられました。本県の被害をお知りになるとすぐに、温かい励ましのお言葉とお見舞いを御下賜くださり、翌年、被災地の復興状況を御視察賜りました折にも、天皇皇后両陛下から励ましとねぎらいのお言葉を各所で賜り、県民一同元気づけられ、復興の大きな力となったところであります。

 第十九回全国豊かな海づくり大会では、強風のために主要行事を中止せざるを得ない状況にもかかわらず、準備を重ねられてきた関係者に対する両陛下の御高配により稚魚の御放流を賜り、県民は喜びと感激に包まれました。

 このように、陛下が福島県民に対してお心をお寄せくださっていることに、県民は深い敬愛の念を抱いております。

 私もこれまで、園遊会にお招きいただき、両陛下が御招待者に細やかなお心遣いとともに温かいお言葉をおかけになるお姿を拝謁し、感激と感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。

 地方においては、人口減少や高齢化が進む中、現在、厳しい経済・雇用情勢にありますが、陛下のお気持ちにお応えすべく、福島県民が安全で安心に暮らすことができ、夢と希望をもてる福島県づくりに向けて、私は県政運営に全力で取り組んでまいる所存であります。

 本年は天皇皇后両陛下御結婚五十年という佳き年でもあります。

 ここに重ねてお祝い申し上げますとともに、天皇皇后両陛下の御健勝と皇室の御繁栄を衷心よりお祈り申し上げまして、奉祝の言葉とさせていただきます。

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佐藤 憲保(福島県議会議長)

佐藤 憲保(福島県議会議長)

 福島の空をご覧いただいて

 天皇陛下御即位二十年という慶賀の年を迎え、大慶の至りであり、福島県議会を代表して、心からお祝い申し上げます。

 さて、天皇陛下におかれましては、御即位後は、平成七年十月の第五十回国民体育大会秋季大会、平成十一年九月の豪雨災害復興状況御視察、同年十月の第十九回全国豊かな海づくり大会と、三度にわたり、本県に行幸いただきました。

 国民体育大会の際には、第五十回という節目の大会に両陛下をお迎えした県民の気持ちを表すように、見事な青空でした。

 「福島の競技場の空晴れ渡り第五十回国体開く」

 この時の御製であります。詩人高村光太郎の「智恵子抄」の「あどけない話」に登場する本県の「ほんとの空」を陛下にご覧いただいたことは、県民一人ひとりが、今でも心に強く記憶しており、誇りとしていることでもあります。

 また、豪雨災害復興状況御視察の際には被災者に対して温かい励ましのお言葉をかけていただいたことをはじめ、豊かな海づくり大会の際には本県のつくり育てる漁業の対象魚種であるヒラメ等の稚魚の御放流を賜ったほか、本県の文化、産業、福祉などの実情も御視察いただき、各地での県民の歓迎に親しくおこたえいただきましたことは、県民にとりまして誠にありがたく、大きな喜びでありました。

 ここに、これまで二百四万県民が陛下から賜りました温かいお心遣いに感謝申し上げますとともに、天皇皇后両陛下並びに御皇室の御安泰と弥栄をお祈り申し上げます。

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橋本 昌(茨城県知事)

橋本 昌(茨城県知事)

 科学技術立県・茨城をお励ましに

 天皇陛下におかれましては、御即位二十年の慶賀すべき年をお迎えになられました。ここに三百万県民を代表して、謹んでお慶び申し上げます。

 この二十年の間には、阪神・淡路大震災などの大規模災害や国際的な紛争が頻発しましたが、天皇皇后両陛下の温かな激励をいただき、国民は困難に立ち向かう勇気と明日への希望を持つことができました。そして、日本は平和と繁栄を続けることができたものと思っております。

 また、陛下はご即位二十年を迎えられた新年に、わが国の経済状況、雇用情勢が悪化していることに触れ、「国民の英知を結集し、人々の絆を大切にしてお互いに助け合うことによって、この困難を乗り越えることを願う」と御感想を述べられております。

 常に人々の幸せと世界の平和を願われてやまない陛下の御心に、心からの感謝をささげます。

 陛下は、ご即位後、全都道府県を御訪問されております。本県には式典等の開催に際して両陛下おそろいで五回のお出ましいただき、県内の発展の状況をつぶさに御視察いただきました。

 特に、平成十七年六月の第五十六回全国植樹祭に御臨席いただいたおりには、「残りゐる 平地(ひらち)の林守らむと 潮来に集ひ 苗木植ゑたり」の御製を頂き、本県の平地林のすばらしさ、そして県民参加による森林(もり)づくりの取組みなどを大いに全国にアピールすることができました。

 また、平成二十年にスペイン国国王王妃両陛下を御案内して御来県いただいたおりには、筑波宇宙センターや筑波大学などを御覧いただきました。ロボットスーツHALの説明にもご熱心に耳を傾けられ、両陛下から数々の御質問や励ましのお言葉をいただいた研究者や大学生が大変感激しておりましたことが、非常に印象深く、科学技術立県を目指しております本県にとりまして、力強い御支援をいただいたように感じております。

 御視察先におかれましても、両陛下御自ら親しく県民に接していただき、心温まるお言葉をかけてくださるとともに、沿道の多くの県民ににこやかにお応えになる御様子に、県民は大いに励まされ、大きな勇気をいただきました。

 両陛下の細やかなお心配り、優しいお人柄に接するたびに、温かさを感じ、誠にありがたく、深く深く感謝を申し上げる次第であります。

 最後に、御即位二十年を祝し、天皇皇后両陛下の御健勝と、皇室の弥栄をお祈りいたしますとともに、皇室と県民の絆がさらに深まることを併せてお祈り申し上げます。

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葉梨 衛(茨城県議会議長)

葉梨 衛(茨城県議会議長)

 陛下のお姿は将来への希望と日本人の誇り

 この度,天皇陛下におかれましては,ご即位されてより二十年という慶賀すべき年をお迎えになられますことを,心よりお慶び申し上げます。

 昨年の12月19日には,都内において奉祝中央式典が盛大に開催され,内閣総理大臣をはじめ,各界から四千名を超える多くの方々が参集されたことは,国民の陛下に対する深い敬愛の念の表れであると存じます。

 ご即位後の20年間,日本社会は大きく変化し,世界の構造も劇的に転換してきております。この間,陛下におかれましては,国家の安寧と世界平和を一途にご祈念されますとともに,毎年のように起こる自然災害に際しましては,現地に赴き直接お励ましになり,また各分野で功績のあった人々の栄誉について共にお喜びになるなど,親しく国民と心を通わされてきました。

 陛下は新年のご感想で,昨年来の世界的な金融危機に触れられ,「国民の英知を結集し,人々の絆を大切にしてお互いに助け合うことによって,この困難を乗り越えることを願っています」と述べられ,国民への誠に示唆に富むお言葉で心強い限りでございます。

 ご即位の際には「憲法に定められた天皇のあり方を念頭に置き,天皇の務めを果たしていきたい」というご決意を示され,これまで日本国と日本国民統合の象徴として,国事行為を初めとする公務はもとより,数多くの国際親善訪問,福祉施設や自然災害の被災地へのご慰問などの際に,私たちは,常に人々の幸せと世界の平和を願われているそのお姿に接し,将来への希望や日本人であることの誇りを持つことができました。

 また,ご即位後,ご精励なされております地方へのご巡幸の中で,本県には,平成17年に開催された「第56回 全国植樹祭」にご臨席を賜り,両陛下にはケヤキとヤマザクラを植樹していただきました。さらに平成20年11月には,スペイン国王ファン・カルロス御夫妻とともに,つくば市の宇宙航空研究開発機構筑波宇宙センターや筑波大学でロボットスーツ「HAL」をご視察いただいたところです。

 最近では,本年8月につくば市で開催された「2009 アジア サイエンスキャンプ」にご臨席なされ,私も随従させて頂きましたが,その際,親しくお言葉を賜りますとともに,海外の若者たちと気さくに,また熱心に言葉を交わされ,ご交流されている両陛下のお姿がとても印象的で,今でも大変心に残っております。

 来る11月2日には,本県におきましても「天皇陛下御即位二十年奉祝茨城県民大会」を開催する運びとなっており,県を挙げて,今日までの陛下の御心に感謝の誠を捧げますとともに,夢と希望に満ちた歴史ある伝統国家日本の繁栄のため,今後とも最善の努力をして参る決意でございます。

 結びに,天皇陛下御在位二十年を謹んで心からお祝い申し上げますとともに,天皇皇后両陛下の今後益々のご健勝と,皇室のご繁栄を謹んでお祈り申し上げお祝いのことばといたします。

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福田 富一(栃木県知事)

福田 富一(栃木県知事)

 県勢状況をご熱心にお聞きいただいて

 天皇陛下におかれましては、御即位満二十年という慶賀すべき年をお迎えになられましたことを、栃木県民を代表いたしまして、心からお祝い申し上げます。

 天皇皇后両陛下におかれましては、御即位以来今日に至るまで、常に広いお心と優しいまなざしで国民に接してこられました。この間、バブル経済の崩壊や震災などによる困難な事態もありましたが、直接国民に御言葉をかけられるなど温かく励ましてこられました。

 こうした中、栃木県には、御静養地である那須御用邸や皇室への食材の供給を担っている御料牧場があるなど、皇室とは縁が深く、天皇皇后両陛下もたびたび行幸啓あそばされております。そうした折には、私は、県勢の状況を御説明申し上げて御機嫌を奉伺しているところであり、天皇皇后両陛下におかれましては、御熱心にお聴きいただいております。

 さて、毎年お越しになる那須御用邸での御静養時には、地元農家の御視察が行われております。平成2年に始まって以来、花き生産農家、畜産農家、果樹・野菜生産農家、稲作農家などを御視察され、生産物を収穫したり、農家の方々へ直接お言葉をかけていただいております。訪問を受けた農家の方々は、現在もこれを大きな励みとして農業に取り組んでおります。さらに、那須御用邸内の嚶鳴亭において、昭和天皇の御代から続けられている御放鳥では、野生鳥獣の保護の観点から、直接、天皇皇后両陛下の手でヤマドリ、キジを放鳥していただいております。

 また、平成11年には、平成10年に発生した那須地区の水害による被災地を御視察され、被災地の住民へ励ましのお言葉をいただき、復興に向け大きな力となりました。さらに、平成19年には、下野市の自治医科大学において地域医療の現状を御視察され、地域医療の現状及び活動状況の講義を御覧になられた後に行われた研修生・医学生との御懇談では、「これからも期待に応えられるように頑張ってください。」と、励ましのお言葉をかけていただきました。その後、とちぎ子ども医療センター、岡本養護学校おおるり分教室も御視察され、体調などをお気遣いいただくお言葉など、全員に優しいお声かけをいただきました。

 このように、これまでの本県への行幸啓において、多くの県民にお声かけをいただき、県民は、天皇皇后両陛下に特段の親しみを感じているところであり、このたびの慶事に際しましても、心から喜んでいるところであります。私も、天皇皇后両陛下の県民へのお心遣いに対しまして、改めまして心より感謝を申し上げます。

 ここに、天皇皇后両陛下の御健勝と、御皇室の益々の御繁栄をお祈り申し上げますとともに、今後とも天皇皇后両陛下そろって御来県いただけることを御祈念申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。

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青木 克明(栃木県議会議長)

青木 克明(栃木県議会議長)

 県民への優しい御眼差し

 天皇陛下におかれましては、御即位二十年という慶賀すべき年をお迎えになられましたことを、栃木県議会を代表いたしまして心よりお祝い申し上げます。

 栃木県は、御静養地である那須御用邸や皇室への食材を提供している御料牧場がありますことから、皇室とは縁が深く、天皇皇后両陛下が毎年本県に行幸啓されていらっしゃいます。

 行幸啓の際には、両陛下におかれましては、常に広いお心と優しいまなざしで県民に接してこられました。

 今年の7月には、天皇皇后両陛下は御静養のため那須御用邸へ行幸啓あそばされ、4日間御滞在いただきました。私は御到着の駅で奉迎し、その後御用邸までお列随従し、御用邸到着後邸内にて両陛下からお言葉を賜りました。

 その折り、黄色、オレンジ色、赤色のスカシユリを献上いたしましたところ、陛下から、「献上品に対する御礼のことばを伝えて欲しい。」とのお言葉がありましたと侍従長から議会に御連絡をいただきました。

 私は、陛下の奉迎の折にいただいた一言一言を改めて思い返すとともに、こうした陛下の心温まる細やかな御配慮や暖かなお人柄に、深い感銘を覚えました。

 両陛下は、那須御用邸での御静養時には、地元農家の御視察にもお出かけになります。これまで、花卉生産農家、畜産農家、果樹・野菜生産農家、稲作農家などを御視察され、生産物を収穫されたり、農家の方々に直接お言葉をおかけになっています。訪問を受けた農家の方々にとって、両陛下のお言葉が大きな励みとなっていることでしょう。

 これまでの本県への行幸啓の際には、多くの県民にお声をかけていただき、県民は天皇皇后両陛下に特段の親しみを感じているところであり、このたびの慶事に際し喜びもひとしおでございます。

 両陛下から賜りました心温まるお言葉を胸に、我が国の一層の繁栄に向けて再なる努力を積み重ねて参る覚悟であります。

 結びに、御即位二十年の佳節を機に、改めて天皇陛下の広いお心に感謝を捧げますとともに、皇室の御繁栄を御祈念申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。

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大澤 正明(群馬県知事)

大澤 正明(群馬県知事)

 日系ブラジル人に賜った御製

 天皇陛下におかれましては、御即位二十年をお迎えになられましたことを、二百万群馬県民と共に心からお慶び申し上げます。

 御即位以来、幾度となく本県に行幸啓なられた際、式典や大会等に御臨席になって、関係者を御激励になられたり、地方事情を御視察になって、施設関係者や職員等を御激励になられるなど、多くの県民とお会いになるよう努められ、非常に親しくお触れ合いになられたことは、本当に有り難いことであり、深く感謝を申し上げます。

 昨年四月には、両陛下が、日本ブラジル交流年・日本人ブラジル移住百周年に際し、本県の太田市と大泉町を御訪問いただきました。企業では、日系ブラジル人の皆さんに「ご苦労もあったでしょう。日本の生活には慣れましたか」と優しくお言葉を掛けられていらっしゃいました。小学校では、日本語を学ぶ子どもたちを温かいまなざしで見守られ、教師の皆さんには「子どもたちのことをお願いします」と、励ましといたわりの言葉を掛けていただきました。そのお姿を間近で拝見し、感謝の気持ちと共に、この上なく感激いたしたことが思い出されます。

 また、沿道では、あいにくの雨にもかかわらず、数え切れないほどの県民が熱烈にお出迎えをしていました。その様子はまさに、県民の両陛下への敬愛がとても深いものであることの表れでもありました。

 「父祖の国に働くブラジルの人々の幸(さち)を願ひて群馬県訪ふ」

 この御製には、かつて日本からブラジルに渡った移住者たちが、ブラジル人に受け入れられたように、いま日本で働く日系ブラジル人の皆さんが幸せに暮らせるようにというお気持ちが込められていると伺っております。あらためて、陛下の慈愛に満ちたお人柄に深く感銘を受けたところであります。

 多文化共生を進める本県といたしましても、両陛下の想いを受け、群馬県に住むすべての皆さんが更に安心、安全に暮らせるよう、より一層尽力してまいる所存です。

 結びに、謹んで天皇皇后両陛下の益々のご健勝と皇室の弥栄を心よりお祈り申し上げ、奉祝の言葉とさせていただきます。

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原 富夫(群馬県議会議長)

原 富夫(群馬県議会議長)

 在日日系ブラジル人への御眼差し

 天皇陛下におかせられましては、御即位二十年の佳節をお迎えになられましたことを、謹んでお祝い申し上げます。

 我が国は、世界の国々の中でも、長い歴史や伝統を有する、平和で豊かなすばらしい国であるとともに、皇室の存在が、世界の日本に対する評価を高め、尊敬に資していることを、大変誇らしく幸せに思います。

 また、天皇陛下は御即位以来、皇后陛下とともに、国内外において御公務に御精励されておられますことは、誠に喜ばしいことであり、心より敬服いたしております。

 さて、群馬県は、尾瀬国立公園をはじめとする自然が豊かであり、首都圏から比較的近く、産業も着実に発展を遂げております。

 天皇皇后両陛下には、幾度となく本県を御訪問いただいておりますが、特に、昨年四月七日には、日本ブラジル交流年・日本人ブラジル移住百周年にちなみ、日系ブラジル人が多数在住しております地域を御訪問になられました。

 この際、大泉町の三洋電機株式会社東京製作所では、工場内を御視察し、日系ブラジル人労働者の方々にお声掛けをされ、太田市の小学校では、国際教室で授業の様子を御視察いただき、子どもたちに優しくお声を掛けられ、日系ブラジル人教師らと御懇談され、ブラジル伝統武術「カポエイラ」を御覧いただきました。

 また、沿道を埋め尽くした県民にも、常に柔和なまなざしでお応えになられた両陛下のお姿に、県民は大いに励まされました。

 このような心温まる触れ合いは、大切な人生の思い出として、県民の記憶にいつまでも残るものとなっております。

 現在、我が国におきましては、消費の低迷や雇用情勢の悪化など、昨年来の世界的な金融危機に端を発する厳しい経済状況となっておりますが、輝かしい未来のために、豊かで潤いのある県を目指し、県民とともに力を尽くしてまいる所存であります。

 結びに、天皇皇后両陛下の益々の御健勝と皇室の御繁栄を祈念申し上げ、奉祝の言葉とさせていただきます。

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上田 清司(埼玉県知事)

上田 清司(埼玉県知事)

 国体の三千人の大合唱に賜った御製

 天皇陛下におかれましては、御即位二十年をお迎えになられ、誠に慶賀にたえません。

 また、本年は天皇陛下並びに皇后陛下の御成婚五十年という大変喜ばしい年でもあります。この御慶事に当たり、ここに謹んでお祝いを申し上げます。

 この二十年の間、両陛下は、日々御多端な公務を担われますとともに、毎年行われる全国植樹祭、国民体育大会秋季大会、全国豊かな海づくり大会に御臨席されるなど全国各地への巡幸啓を重ねてこられました。御即位後十五年で四十七都道府県すべてをお訪ねになられ、御訪問された地元の福祉、文化、産業施設などでは、多くの人々に励ましのお言葉をかけておられます。

 また、平成三年の雲仙・普賢岳の噴火をはじめ、阪神・淡路大震災、三宅島噴火、新潟県中越地震、中越沖地震等の相次ぐ災害の発生に深くお心を痛められ、被災者の皆様をお見舞いになってこられました。このことがどれほど人々の励みとなり、また復興の力となったかは申し上げるまでもございません。

 埼玉県におきましても、天皇陛下には、御即位後だけに限りましても、県立施設や県内企業の御視察など、実に十四回にわたり行幸をいただいております。誠に感謝の念にたえません。

 平成十六年に熊谷市ほか県内各地で開催いたしました第五十九回国民体育大会「彩の国まごころ国体」の秋季大会には、開会式への両陛下の御臨席並びに競技の御高覧を賜りました。

 式典前演技では、踊りながら合唱する「ムービング合唱隊」や出演者全員による大合唱などに、両陛下からは、ひときわ大きな拍手と「真心をこめて開かむと埼玉に 三千人の合唱響く」の御製を賜りました。

 大会を通じて、選手をはじめ大会関係者、ボランティアの方々など多くの県民に親しく接していただき、温かいお言葉を賜り大きな励みとなりました。

 また、平成十九年には、国賓として来日されたスウェーデンのカール十六世グスタフ国王御夫妻を御案内され、「小江戸」といわれる川越を御訪問いただきました。

 江戸文化を伝える蔵造りの町並みや「時の鐘」、江戸城から移築された建物が残る喜多院などを御散策され、江戸情緒を御堪能になられました。御訪問の先々でにこやかな表情で手を振りお応えになられる両陛下のお姿に深い感銘を受けた次第でございます。

 今年に入りましては、五月に久喜市内の企業御視察の行幸を賜り、プラスティック成形に使われる金型の製造工程を御視察になられました。天皇陛下には、最近の厳しい経済情勢にお心を配られ、作業に取り組む従業員に励ましのお言葉をおかけいただきました。

 「国民と喜び悲しみを分かち合い、常に国民と共にあること」を念願される両陛下のお心に、七百十六万県民の皆様と共に心から感謝の誠を捧げますとともに、両陛下の御健勝と皇室の御繁栄を心からお祈り申し上げます。

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奥ノ木 信夫(埼玉県議会議長)

奥ノ木 信夫(埼玉県議会議長)

 埼玉「彩の国まごころ国体」で心打たれた陛下の御言葉

 本年、天皇陛下御即位満二十年という慶賀すべき年となりましたことを、心からお慶び申し上げます。さらに、本年四月に、天皇皇后両陛下御結婚満五十年をお迎えになりましたことは、日本国民として慶びにたえないところであり、謹んで、祝意を表する次第であります。

 さて、平成に入りましてからの二十年を振り返りますと、世の中は激しい変化の荒波に揉まれた時代でございました。高齢化、情報化、国際化が急速に進む中、大規模自然災害や国際紛争、テロが頻発し、環境問題や食の安全問題、そして景気の低迷といった難題も、日本社会に大きな影響を与えてまいりました。このような激動の時代の中、陛下の御心労と御労苦はいかばかりでありましたでしょうか。

 天皇皇后両陛下は、どんな時も国民の安らぎを願い、喜びと苦労を国民と共に分かち合い、国民統合の象徴として社会に尽くしてこられました。その温かいお言葉と穏やかな笑顔に、我々がどれだけ励まされたか言葉では言い尽くせません。

 今日、天皇皇后両陛下におかれましては、ますますご健やかに、春の全国植樹祭、秋の国民体育大会など、全国各地へ巡幸啓を重ねられ、地域の産業、教育、福祉施設等を熱心にご視察になられています。また、相次ぐ地震などの自然災害に心を痛められ、被災者をお見舞いになってこられました。そして、諸外国との友好親善関係の構築のため、各国へのご訪問や外国の元首など国賓のご接遇にも力を尽くしておられます。平和国家日本の象徴として、また、日本国民統合の象徴として、国内外で陛下がご精励されていることは、我々にとりまして感慨無量でございます。

 ご即位以来、埼玉県にも何度となく陛下のご行幸をいただき、多くの県民と親しく交流されました。その度に温かいお言葉をいただき、県民が勇気づけられ、励まされましたことは、感謝の念にたえないところであります。最も印象深いところでは、平成十六年の第五十九回国民体育大会「彩の国まごころ国体」秋季大会開会式でございます。選手への激励、大会関係者への労い、そして、その年我が国を襲った台風により被災された人々を案じる温かいお言葉から、陛下の国民に対する深い真心に感銘を受け、多くの県民が心を打たれた次第でございます。

 現在、我が国の経済情勢は厳しい状況にありますが、国民の英知を結集し、お互いに助け合い、日本の未来を拓いていくことを願っておられる陛下のご意志にこたえるため、埼玉県議会は県政の発展に精一杯努めてまいる所存でございます。ここに、天皇皇后両陛下のご健康と皇室の末永いご繁栄をお祈り申し上げ、私のお祝いの言葉とさせていただきます。

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森田 健作(千葉県知事)

森田 健作(千葉県知事)

 陛下より賜った二首の歌碑を建立

 今上陛下におかれましては、第百二十五代の天皇として御即位なされて以来、本年で満二十年を迎えられましたことを、六百十八万県民を代表して心からお慶び申し上げます。

 平成の御代における陛下と本県との思い出を振り返りますと、まず平成四年十一月に勝浦市で開催された全国豊かな海づくり大会に御臨席を賜ったおりに、「荒波の寄せ来る海に放たれし ひらめはしばし漂ひ泳ぐ」、平成十五年五月に木更津市で開催された全国植樹祭に御臨席を賜ったおりには、「うぐひすの鳴く会場に妹と来て 槙とつばきの苗植ゑにけり」との御製を御詠みいただき、当地ではその記念として歌碑を作成し、大切に保存させていただいているところでございます。

 また本県には、市川市に内外の賓客を接遇する場として使用される新浜鴨場が、佐倉市には国立歴史民族博物館が置かれていることから、これまで数多くの行幸を賜っているところでございます。

 最近では、本年十月十六日に松戸市の戸定歴史館に御出でを賜り、館内に展示されていた昭和十年代のイギリス風景式庭園の写真を御覧いただいたおりには、六十六年前に同庭園でサツマイモを収穫なされた時の思い出を懐かしくお話しくださったと伺っております。

 その他にも、県内各地に行幸になられたおりには、多くの県民に親しく接していただき、その細やかな御心遣いには、県民一同深い感激と感謝の念に堪えないところでございます。

 さて、いよいよ来年には、本県では三十七年ぶりの国民体育大会「ゆめ半島千葉国体」が、平成二十二年九月二十五日から十月五日までの会期で、県内三十二市町を会場に開催されます。

 この国民スポーツの祭典を挙行するにあたり、参加する選手・関係者はもちろんのこと、県民全体としても、皇后陛下と御揃いで御臨席賜ることを切望しており、また私自身も知事となって初めて両陛下をお迎えすることができますことを心から念願するものでございます。

 御即位二十年という佳節にあたり、陛下のこれまでの御治世と大御心に衷心より感謝と報恩の誠を捧げ、両陛下の益々の御健勝と皇室の弥栄を心から祈念申し上げます。

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酒井 茂英(千葉県議会議長)

酒井 茂英(千葉県議会議長)

 植樹祭から「里山条例」を制定

 本年、天皇陛下御即位満二十年という慶賀すべき年となりましたことを、心からお慶び申し上げます。また、本年四月に、天皇皇后両陛下御結婚満五十年をお迎えになりましたことに、謹んで、祝意を表する次第です。

 本県は、首都圏の東側に位置し、四方を海と川に囲まれ、南部にはなだらかな房総丘陵地帯、北部には平坦な下総台地が続く水と緑の豊かな自然環境に恵まれ、農林水産業に適した県土となっております。

 陛下には平成四年に勝浦市で開催された「第十二回全国豊かな海づくり大会」に御臨席を賜り、このおりに「千葉県は暖流と寒流の交わる外海や東京湾などの豊かな漁場に恵まれています。この環境を良く守りつつ、栽培漁業を積極的に推進し、一層の成果があげられることを期待しております」とのお言葉を賜りました。

 本県では、漁獲量の減少、後継者の不足などの課題に向き合いながら、漁業の振興に努め、陛下からお言葉を賜った栽培漁業の分野では、マダイ、ヒラメ、アワビの種苗の生産・放流等に積極的に取り組み、成果を得ているところです。

 また、平成十五年に木更津市で開催された「第五十四回全国植樹祭」に御臨席を賜り、「この度の植樹祭が我が国にとって、さらに世界にとって大切な森林についての、また、木を育てることについての、多くの人々の理解を深める契機となることを願います」とのお言葉を賜りました。

 この植樹祭をきっかけに本県では、「千葉県里山条例」が制定され、県内に多数存在する里山を県民が力をあわせて整備・保存する活動が盛んになりました。

 千葉県は、自然環境の豊かさと、穏和で勤勉な気質の県民に支えられ、農林水産業、工業、サービス業の産業バランスがよい、豊かな県として発展してまいりました。

 しかしながら、近年、本県においても、産業・経済、医療・福祉、環境、教育などさまざまな分野で大きな課題を抱えているところです。こうした中ではありますが、過去に幾多の困難や障害を乗り越えてきた我が国の歴史を思い起こし、県民一人ひとりが知恵を出し、互いに力をあわせて努力していくことにより、克服していくことができると信じております。

 来年には、本県において「ゆめ半島ちば国体」が開催されますが、スポーツの交流を通じて「ゆめ」が千葉県から日本中に広がることを祈っております。

 そして、この大会に両陛下の御臨席を賜ることを切に願っているところであります。

 喜びのときに、あるいは困難や障害に向き合うときに両陛下から賜る暖かい励ましのお心遣いは、国民の融和を一層強めるものと確信しております。

 ここに、天皇陛下御在位二十年を心からお祝い申し上げますとともに、天皇皇后両陛下の御健康と皇室の末永い御繁栄を謹んでお祈り申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。

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石原 慎太郎(東京都知事)

石原 慎太郎(東京都知事)

 「佳節の年にあたって」

 御在位二十年の慶賀すべき節目の年にあたり、皇居が置かれる首都東京の知事として、心より慶祝の意を表する次第でございます。

 天皇陛下におかせられましては、今日までの間、ひたすら国家、国民の安寧と世界平和を願い、皇居での御公務はもとより、皇后陛下と御一緒に、友好親善のための諸外国御訪問、様々な行事への御出席、諸施設への御訪問、被災地へのお見舞いなど多岐に渡る御活動をされております。このような天皇陛下のお姿に我々都民・国民がどれだけ励まされ、勇気をいただいてきたことか、改めて申し上げるまでもありません。誠にありがたく、感謝申し上げる次第でございます。

 また、東京都の事業に一方ならぬご関心をお持ちいただき、神代植物公園や江戸東京博物館などへの御訪問を賜りました。

 さらに三宅島噴火災害時においては、内地に避難している島民への御訪問の一みならず、帰島が可能となった一年後の平成十八年には、直接三宅島への御訪問を賜り、復興に励む島民に対し、激励のお言葉をかけていただきました。陛下の深い御慈愛は、島民にとってさらなる復興に向けた原動力になったと確信をしております。心より厚く御礼申し上げます。

 東京都といたしましては、御在位二十年の佳節を機に、このよろこびを千三百万都民とともに分かち合い、祝賀の意をひろく表するために、即位礼正殿の儀が執り行われました十一月十二日を中心に記念乗車券の発行や動物園・美術館の無料開放などの記念事業を実施いたします。さらに、十二月二十五日には、各界を代表する方々とともに、東京芸術劇場において「天皇陛下御在位二十年東京都慶祝の集い」を挙行します。この集いを天皇陛下、皇后陛下並びに御皇室、さらには、東京や、この国の未来を寿ぐものにしてまいりたいと存じます。

 私は、知事に就任して以来、「東京から日本を変える」ため、地球温暖他対策や少子高齢他対策など、様々な改革に取り組んでまいりました。今後とも、首都東京を支える知事として、文明社会が直面する難題が最も先鋭的に現れた東京という「現場」を踏まえ、明碓な目標を掲げ、新しい発想による政策を碓固たる決意で実行し、東京、そして日本の未来のため、力の限り尽くしていく所存でございます。

 結びに、皇室の益々のご繁栄と、皇室、国民、都民の親受の絆がさらに深まることを心よりご祈念申し上げます。

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松沢 成文(神奈川県知事)

松沢 成文(神奈川県知事)

 来年の「第六十一回全国植樹祭」開催に向けて

 天皇陛下におかれましては、本年、御在位二十年を迎えられましたことを、謹んでお祝い申し上げます。

 本県には葉山御用邸がございますので、天皇皇后両陛下が葉山で御静養される際には県勢概要を御説明させていただく栄に浴しているところでございます。そして、陛下が熱心に耳を傾けてくださるお姿に触れるたびに、県民生活のことを真剣に考えてくださっている陛下のお心に胸を打たれ、県政を預かる者としての決意を新たにしております。

 平成十七年に天皇皇后両陛下の御臨席を賜り本県で開催いたしました「第二十五回全国豊かな海づくり大会(かながわ大会)」では、式典でおことばを賜るとともに、放流行事にも御参加いただき、多くの県民と触れ合われ、温かいお言葉をかけていただきました。大会は、基本理念である「海の再生と魚の食文化の創造~海の恵みに感謝した豊かな海づくりと新たな魚の食文化の発信~」に基づいて、広く国民に海づくりを考えてもらう機会として全国に発信することができ、大変な盛況のうちに終了いたしました。

 また、この大会への御来県の際には、県内事情も御視察いただきました。御訪問先の身体障害者療養施設では、入所者と親しくお話しになられる御様子など、両陛下の温かいお心に触れることができ、深く感激いたしました。

 来年五月には、「第六十一回全国植樹祭」が南足柄市足柄森林公園丸太の森地区と県立秦野戸川公園地区で開催されることが決定しており、現在、鋭意準備を進めております。全国植樹祭の神奈川県での開催は初めてとなりますが、昭和二十四年に昭和天皇・香淳皇后の御臨席を賜り、箱根町仙石原で記念植樹を行った「愛林日植樹行事」が翌昭和二十五年からの全国植樹祭の原型と言われております。この神奈川にゆかりのある大会の開催を通じて、森林再生に向けた本県の取組みを発信し、全国と交流を図るとともに、県民協働のうねりを高め、誰もが森林と積極的な関わりを持ち、その恵みを実感できる社会の実現を目指してまいります。全国植樹祭には、例年、天皇皇后両陛下の御臨席を賜っておりますので、来年は、本県の森林再生の取組みもぜひ御覧いただけたらと思っております。

 最後になりますが、天皇皇后両陛下のこれまでの御活動に感謝申し上げますとともに、両陛下の御健勝を心よりお祈り申し上げます。

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国吉 一夫(神奈川県議会議長)

国吉 一夫(神奈川県議会議長)

 御姿を仰ぎ希望に満ちた社会へ

 天皇陛下におかれましては、このたび、御即位二十年という慶賀すべき年をお迎えになられ、神奈川県民、ひとしく慶びに堪えないところであり、心からお祝い申し上げます。

 神奈川県議会といたしましても、去る七月に、九百万の神奈川県民を代表し、議決をもって謹んで慶賀の誠を表し、賀詞を奉呈させていただきました。

 また、この春には、天皇皇后両陛下は御成婚五十年の記念すべき日を迎えられ、この二重のご慶事に接することができましたことは、誠に大きな慶びとするところであります。

 平成の御代となり今日までの歳月を顧みますと、世界情勢は複雑さを増し、紛争やテロの続発に加えて、大規模な自然災害も数多く発生し、さらに経済の大きな変動の波にもさらされるなど、激動の二十年でありました。

 この間、陛下におかれましては、日本、そして世界の人々の平和と幸せを願って、皇居での多端なご公務に加え、全国各地各般の行事へのご出席、また、被災地へのお見舞い、皇后陛下とご一緒に友好親善のための諸外国訪問など、まさに、国民に率先してご精励を続けておられます。

 陛下のご心労をご推察申し上げる一方で、陛下の常に変わらない心優しくご誠実なお姿や御言葉、そして笑顔にわれわれ国民はどれだけ大きな励ましをいただいてきたか言葉に尽すことはできません。今、改めて陛下に深く感謝申し上げる次第でございます。

 現在、わが国は、多くの困難な課題に直面しておりますが、必ずや陛下のもとに国民の不断の努力によって乗り越え、明るく希望に満ちた社会に向けて歩みを進められるものと強く信じております。

 来年、平成二十二年の五月には、わが神奈川の地で第六十一回全国植樹祭が開催されます。天皇皇后両陛下のご臨席を賜りますことは、この上ない光栄であり、ご来県を心よりお待ち申し上げております。

 結びに、長きにわたり国民とともに歩んでこられた天皇皇后両陛下のますますのご健勝をご祈念申し上げますとともに、謹んで皇室のご繁栄をお祈り申し上げます。

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帆苅 謙治(新潟県議会議長)

帆苅 謙治(新潟県議会議長)

 被災地復興を御心にとめていただいて

 天皇陛下御即位二十年を新潟県議会を代表いたしまして、謹んでお祝い申し上げますとともに、本年は、天皇皇后両陛下御大婚五十年の慶賀すべき年をお迎えになられましたことを心よりお喜び申し上げます。

 本県は、平成十六年に中越大震災、平成十九年に中越沖地震と、度重なる大災害に見舞われ、多くの尊い人命が失われるとともに、家屋の倒壊、ライフライン・高速交通網の寸断など、未曾有の被害を受けました。

 中越大震災は、山間地域における大災害であり、被災者の多くが高齢者でありましたので、被災者の不安と困惑は計り知れないものがありました。

 天皇皇后両陛下におかれましては、公務ご多忙にもかかわらず、余震が続く被災地の避難所にいち早くご訪問いただき、被災者一人ひとりに暖かい励ましのお声掛けをいただき、復興に向けて歩みだす大きな勇気をお与えいただきました。

 また、この大震災の被害にご配慮され、内親王殿下のご婚約発表を延期されるというお心遣いを賜り大きな感銘を受けた次第であります。

 平成二十年九月には、「第二十八回全国豊かな海づくり大会」に御来県いただきました。大会開催前からの世界的な燃油高騰が漁業経営に深刻な影響を及ぼす中での大会でありましたが、天皇陛下より大会運営にあたり漁業者の負担を軽減されるようご配慮いただき、大会恒例の「漁船パレード」を中止し、その代わりとして漁業者が大漁旗を掲げ天皇皇后両陛下に歓迎の気持ちをお伝えさせていただきました。

 この御来県に併せて、中越大震災被災地の復興状況をご視察いただきました。全村避難した旧山古志村では、国の重要無形民俗文化財である「牛の角突き」や地域の重要な産業である「錦鯉」の養殖場などをご覧になられ、復興への努力に対し、暖かい労いのお言葉をお掛けいただきました。

 また、御即位二十年、御大婚五十年の記念すべき年である本年九月、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、四十五年ぶりの二順目国体となる「トキめき新潟国体」が開催されました。

 大会開会式では、温かいご支援と励ましをいただいた全国の皆さまに感謝の気持ちを伝えるための演技「〝ありがとう〟を翼に乗せて」を披露いたしました。その中で、震災発生時の状況、そこから立ち上がり歩み始めた復興の姿、未来にはばたく新潟の姿をご覧になられ、それぞれの演技に天皇皇后両陛下より何度も拍手をお送りいただきました。

 天皇皇后両陛下におかれましては、大災害の発生から今日まで、常に被災地の復興を御心にとめていただいていることに対し、衷心から感謝を申し上げますとともに、これからもご健勝であられますことと、ますますの弥栄を心よりご祈念申し上げます。

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石井 隆一(富山県知事)

石井 隆一(富山県知事)

 富山県民に賜った大御歌を歌い継いで

 天皇陛下におかれましては、本年、御即位二十年の佳節をお迎えになられました。ここに、富山県民とともに謹んでお祝いを申しあげます。

 富山県では、去る1月に「天皇陛下御即位二十年奉祝富山縣民大会」が開催され、県民こぞって心からの感謝のまことを捧げたところであります。

 陛下が御即位されました平成元年に生まれた子どもたちも、今や成人を迎える歳になりました。この間、我が国も世界も、幾多の困難や課題に直面してまいりましたが、陛下は、いかなるときも国民と苦楽をともにされ、国民の幸福と世界の平和を願い続けてこられました。

 また、天皇皇后両陛下には、これまで、全ての都道府県をご訪問になり、障害者や高齢者、子どもたちなど一人ひとりに、時には腰をかがめて手を握られ、直接励ましのお言葉をかけられました。なかでも、大規模な自然災害の直後に被災地をお見舞いされ、人々を勇気づけられるお姿は、国民の心に強く刻まれております。

 富山県におきましても、第五十五回国民体育大会「二〇〇〇年とやま国体」秋季大会の開会式にご臨席いただき、競技場をはじめご視察先や沿道において、笑顔を絶やされることなく、県民にあたたかいお言葉を賜りました。気高く、親しみ深く、温容で自然なお姿に接し、陛下と県民を結ぶ敬愛と信頼の絆は、ますます強く、深くなっております。

 また、ご来県の折、国体に集う富山県民をはじめ国民の喜びあふれる様子を大御歌にお詠みいただきました。

 「雪となり花とはなりて富山なる競技場埋め人ら踊れり」

 その碑が富山県総合運動公園に建立され、陛下のやさしい御心に接した深い感銘とともに、歌い継がれているところであります。

 昨年末、天皇陛下にはご体調を崩され、大変ご心配申しあげておりましたが、その後、ご公務にも復帰され、また、私自身、今年も新年祝賀の儀に参列し、関係各位とご一緒にお祝いを申しあげました際に、大変お元気なご様子を拝見し、安堵いたしました。

 四月には、皇后陛下との御成婚五十年の佳節を迎えられ、全国から金婚式を迎える夫妻を宮中にお招きになりましたが、出席した夫妻はじめ多くの国民が、両陛下の温かいお心遣いに感動いたしたところであります。

 富山県では、昨年、東海北陸自動車道が全線開通し、県内の観光・交流、企業立地が進むとともに、平成二十六年度末までには北陸新幹線が開業する予定であります。本県経済は全国と同様に依然として厳しい状況にありますが、こうした困難な時こそ、本県の未来を切り拓くため、県民と心を一つにして、県民一人ひとりが輝いて生きられる「元気とやまの創造」に邁進してまいる所存であります。

 ここに、平成の時代が幾久しく平和でありますようご祈念申しあげますとともに、天皇皇后両陛下には、ご長寿で、ますますお健やかにお過ごしくださいますよう、そして皇室の限りないご繁栄を心からお祈り申しあげます。

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梶 敬信(富山県議会議長)

梶 敬信(富山県議会議長)

 「とやま国体」に賜った御製

 このたび、天皇陛下が御即位二十年をお迎えになられましたことはまことに慶賀に堪えないところであり、ここに富山県議会を代表し、謹んでお祝い申しあげます。

 「内、平らかに、外、成る」の思いをこめて、平成の御代が始まりました。

 この二十年を顧みますと、日本は繁栄と平和を続けましたが、一面では、わが国としても、また世界的にも、多くの困難に直面した激動の時代でもありました。そのようななか、今上陛下におかれましては、御即位以来、常に国民の幸福と世界の平和に御心をお寄せいただいております。御多忙をいとわず国内各地での様々な行事へのご臨席や、被災地へのお見舞いなど、常に国民とともに歩まれるそのお姿に、どんなにか国民が勇気づけられ、励まされたかに思いをいたすとき、ただただ深い感謝の気持ちを抱かずにはおれません。

 「雪となり花とはなりて富山なる 競技場埋め人ら踊れり」

 この御製は、御即位後、本県にとりまして初のご来県となった平成十二年

 十月、「二〇〇〇年とやま国体」秋季大会開会式にご臨場になられた陛下が、県民が競技場を埋め、喜び踊る様をお詠みいただいたものです。

 この大会での天皇、皇后両陛下の温かい激励のおことばや、はつらつとしたプレーへの盛んな拍手は、選手らの大きな励みになったところです。

 また、両陛下には、ご視察先や沿道で、笑顔を絶やさず、多くの県民に親しく接していただき、私たち富山県民にとって大変思い出深いご来県となったことが、今でも強く印象に残っております。

 陛下には、ご公務、多端なところでありますが、これからもますますお健やかにお過ごしくださいますよう、心からお祈り申しあげます。

 終わりに、天皇、皇后両陛下のご健勝と、皇室の彌栄をお祈り申しあげまして、奉祝のことばといたします。

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木本 利夫(石川県議会議長)

木本 利夫(石川県議会議長)

 能登半島地震被災に御心をいただきて

 天皇陛下御即位二十年という慶賀すべき年を迎えるにあたり、石川県議会を代表し、心からお祝い申し上げる次第です。

 天皇皇后両陛下におかれましては、皇太子・同妃時代を含めまして、昭和六十年七月の「昭和六十年度全国高等学校総合体育大会」をはじめ、これまでに四度ご来県のうえご視察いただいており、そのたびに県民に対し親しくお言葉をかけられるそのお姿に、県民一同たいへん親しみを感じている次第です。

 去る平成十九年三月、本県観測史上過去最大となるマグニチュード六.九、震度六強の能登半島地震が発生し、不幸にも一名の方がお亡くなりになったほか、家屋や道路などの社会資本が損壊しました。

 両陛下におかれましては、この県政史上未曾有の大災害に際し、災害見舞金をご下賜いただいたほか、本県知事から、皇居・御所において被災状況のご説明を受けられ、直後の春の園遊会では、被災者に対するお気遣いとねぎらいのお言葉を本県関係者にかけていただき、県民一同たいへん感激すると同時に、災害からの復興に向けて大きな励みとなったものであります。

 私事になりますが、本年六月、小松空港において、「第六十回全国植樹祭」にご臨席のため福井県に向かわれる両陛下をお出迎えし、帰京される両陛下をお見送りする機会をいただきました。両陛下のご来県は、平成八年九月の「第十六回全国豊かな海づくり大会」にご臨席いただいて以来のことであり、石川県議会議長としてこのような機会をいただいたことをたいへん光栄に思った次第です。

 また、本県議会におきましては、慶祝の意を表するため、平成二十一年六月議会において、全会一致で賀詞の奉呈を議決し、お届けした次第です。

 今、我が国は、昨年来の百年に一度と言われる世界同時不況により、雇用・経済ともに依然として厳しい状況にあり、本県におきましても例外ではありません。

 本県議会といたしましても、国民の幸福を願う両陛下の御心と同様に、県民の幸福のため、議会改革をさらに推し進めるとともに、執行部との政策審議を通じて重要課題に果敢に取り組んで行く所存です。

 最後になりましたが、皇室のいやさかと、天皇皇后両陛下の御身のご健勝・ご多幸をご祈念申し上げて、お祝いの言葉とさせていただきます。

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西川 一誠(福井県知事)

西川 一誠(福井県知事)

 植樹祭とコカリナ

 天皇陛下におかれましては、本年、御即位20年をお迎えになられました。謹んでお祝い申し上げますとともに、この間、常に国民と苦楽を共にされ、国の安寧と世界平和の実現に御心を傾けてこられましたことに対し、深く感謝の意を表します。

 天皇皇后両陛下におかれましては、即位されてからこれまで2度にわたり、福井県に行幸啓いただきました。

 今年、御即位20年という佳き年に、両陛下を福井県にお迎えできましたことは県民にとりまして誠に光栄であり、大きな喜びとなりました。県民を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。

 第60回全国植樹祭は、両陛下の御到着とともに式典直前まで降り続いておりました雨も上がり、緑の大切さ、森づくりの大切さを広く県内外に発信できましたことは、たいへんありがたく思っております。

 植樹祭の式典会場となりました一乗谷朝倉氏遺跡は、今から約500年前の戦国時代に城下町として栄えたところであり、平成16年7月には福井豪雨災害に直接見舞われた地域でもあります。

 さらに、県内各所を御視察いただいた際には、歓迎申し上げた県民に対し、一つひとつ心温かく接していただきました。

 福井県こども療育センターにおいては、天皇陛下には、リハビリ訓練で頑張っている子どもたちの目線まで身を低くされお声をかけられるなど、本当にお優しく接していただきました。お言葉を直接かけていただいた子どもたちにとって、大きな励みになったと感謝申し上げます。

 また、皇后陛下には、福井豪雨後の災害復旧工事のために伐採された足羽川堤防の桜の木で作られた楽器「コカリナ」を携えて、植樹祭の記念式典に御臨席いただきました。これは皇后陛下の温かい御人柄を象徴する出来事であり、会場は深い感動に包まれました。

 両陛下の行幸啓を賜り、県民と触れ合っていただきますことは、県民の明日への夢や希望につながります。またの御来県を心からお待ちしております。

 天皇陛下御即位20年を機に、両陛下がますます御健勝で、皇室が末永く繁栄されることを心からお祈り申し上げます。

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斉藤 新緑(福井県議会議長)

斉藤 新緑(福井県議会議長)

 誇りの持てる元気なふるさとづくりへの決意新たに

 天皇陛下におかせられましては、この度、御即位より20年という慶賀すべき年をお迎えになり、謹んでお祝い申しあげます。

 御即位より今日までを振り返りますれば、我が国は多くの課題や困難に直面してきました。そのなかにあって陛下は、国際社会の友好と平和、国の安寧と国民の幸福をひたすら願い、御心を砕いてこられました。

 さて、福井県におきましては、本年6月7日に47年ぶりとなる第60回全国植樹祭が天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ盛大に挙行されました。

 我が県に両陛下をお迎えするのは、平成3年10月以来となりましたが、当日の式典は平成16年7月の福井豪雨で被災し、見事に復興した福井市の一乗谷朝倉氏遺跡で行われ、記念植樹や様々なイベントを通じて福井の地から豊かな緑と自然を守る大切さを全国に向けて大いに発信することができました。

 また、お手植えの際両陛下は介添え役の小学生に常に笑顔で語りかけられ、心のこもった御言葉に児童達は感激しておりました。

 そして、こども療育センターをはじめとした各訪問先や沿道では詰め掛けた人々にも穏やかな笑顔で手を振り歓迎の声にこたえられるとともに、歩み寄って言葉をかけられ、県民にとっては大きな喜びと励みになりました。

 私達は、この度の行幸啓を機に豊かな暮らしを支えてくれる自然の恵みに改めて感謝するとともに、多様な機能を持つ元気な森林づくりを行い、誇りの持てる元気なふるさとづくりに一丸となって取り組んでまいる決意を新たにいたしました。

 結びに、天皇皇后両陛下の御健康と御多幸、皇室の弥栄を心からお祈り申し上げ奉祝の言葉といたします。

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横内 正明(山梨県知事)

横内 正明(山梨県知事)

 恩賜林の森を守りて

 天皇陛下の御即位二十年にあたり、謹んでお祝い申し上げます。

 陛下と山梨県の関わりといたしましては、皇太子時代を含めて、多くの行幸啓に御臨席いただいておりますが、平成十三年の第五十二回全国植樹祭への両陛下の御臨席、平成十六年の両陛下と清子内親王様の御静養を兼ねながらの県内御視察などが、記憶に新しいところであります。

 特に、全国植樹祭では、多くの県民と親しく接せられるとともに、山梨県の大自然の中で次のようにお詠みになりました。

 切り立ちし
  瑞牆山のふもと来て
   いろはかへでの苗を植ゑけり

 この全国植樹祭の会場となった瑞牆山は、山梨県の森林面積約三十五万ヘクタールのうち、約四十六%を占める恩賜林の一部であります。

 明治四十四年に、明治天皇陛下の管轄にあった御料地を山梨県の財産(恩賜林)として御下賜いただいたことは、その後の県の発展に大きく寄与しているところであり、御下賜から百年を迎えようとしております現在に至っても、多くの県民が変わらぬ感謝の気持ちを抱いているところであります。

 天皇皇后両陛下におかれましては、今後とも全国への行幸啓を通じ、国民統合の象徴として、多くの国民と触れあっていただけますよう、県民とともにお祈り申し上げたいと存じます。

 ここに改めて、天皇皇后両陛下の御健康と皇室の末永い御繁栄を心からお祈り申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。

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森屋 宏(山梨県議会議長)

森屋 宏(山梨県議会議長)

 誇り高き国づくりを,目指して

 天皇陛下におかれましては、御即位二十年の慶節をお迎えになられましたことを、心よりお祝い申し上げます。

 また、この度奉祝文を捧げられますことは誠に身に余る光栄であり、感激の極みでございます。

 今上陛下は常日頃より、世界平和のため、国民の平和安住のため、度々各地を行幸啓されるなど、御多忙な日々をお過ごしのことと拝察いたしております。特に、我が長野県に御縁が深く、軽井沢には幾度となく御静養においでいただいております。陛下には、その都度、我々県民に御慈愛に満ち溢れた優しい微笑みを浮かべられ、その気品の高さを間近で拝見する機会をいただいておりますことは、県民一同に取りまして明日への大きな励みであり、この上ない喜びであると感謝いたしているところでございます。

 この度の御即位二十年という喜ばしい節目の年にあたり、「わが君」の長寿を心より祝う「賀」の歌である国歌「君が代」に思いを偲ばせながら、今上陛下の御代長久を寿ぐ意味をこめまして、まずは祝賀を捧げ、末永き陛下の御健勝をお祈り申し上げます。

 「君が代」は、明治初年に「国歌」として採用される以前より、約一千年の永きに亘って国民に広がり、いわば祝賀用の愛唱歌として多くの国民に親しまれてきた歴史がございます。以前より陛下が望まれている「開かれた皇室」とは、この歌のように国民から親しまれ、愛されるという意味ではないかと、私なりに拝察いたしているところでございます。これからもどうぞ、永きに亘り、国民にその慈愛の御姿をお示しくださいますようにお祈り申し上げます。

 また、教育勅語の中に「徳器ヲ成就シ進テ公益ヲ廣メ」という一文がございます。これは「人格を磨き、さらに進んで社会公共のために貢献していかなければならない」という意味であり、これからの日本に特に必要であると心に強く感じているところでございます。そのためにも、今上陛下を御中心に、誇り高き日本であるための国づくりに邁進していくことを、お祝いをこめました上で、お誓い申し上げます。

 ここに改めまして、御皇室と国民の親愛の絆が一層深まりますように、そして御皇室の尚一層の御繁栄を心より御祈念申し上げまして奉祝のことばといたします。

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望月 雄内(長野県議会議長)

望月 雄内(長野県議会議長)

 誇り高き国づくりを,目指して

 天皇陛下におかれましては、御即位二十年の慶節をお迎えになられましたことを、心よりお祝い申し上げます。

 また、この度奉祝文を捧げられますことは誠に身に余る光栄であり、感激の極みでございます。

 今上陛下は常日頃より、世界平和のため、国民の平和安住のため、度々各地を行幸啓されるなど、御多忙な日々をお過ごしのことと拝察いたしております。特に、我が長野県に御縁が深く、軽井沢には幾度となく御静養においでいただいております。陛下には、その都度、我々県民に御慈愛に満ち溢れた優しい微笑みを浮かべられ、その気品の高さを間近で拝見する機会をいただいておりますことは、県民一同に取りまして明日への大きな励みであり、この上ない喜びであると感謝いたしているところでございます。

 この度の御即位二十年という喜ばしい節目の年にあたり、「わが君」の長寿を心より祝う「賀」の歌である国歌「君が代」に思いを偲ばせながら、今上陛下の御代長久を寿ぐ意味をこめまして、まずは祝賀を捧げ、末永き陛下の御健勝をお祈り申し上げます。

 「君が代」は、明治初年に「国歌」として採用される以前より、約一千年の永きに亘って国民に広がり、いわば祝賀用の愛唱歌として多くの国民に親しまれてきた歴史がございます。以前より陛下が望まれている「開かれた皇室」とは、この歌のように国民から親しまれ、愛されるという意味ではないかと、私なりに拝察いたしているところでございます。これからもどうぞ、永きに亘り、国民にその慈愛の御姿をお示しくださいますようにお祈り申し上げます。

 また、教育勅語の中に「徳器ヲ成就シ進テ公益ヲ廣メ」という一文がございます。これは「人格を磨き、さらに進んで社会公共のために貢献していかなければならない」という意味であり、これからの日本に特に必要であると心に強く感じているところでございます。そのためにも、今上陛下を御中心に、誇り高き日本であるための国づくりに邁進していくことを、お祝いをこめました上で、お誓い申し上げます。

 ここに改めまして、御皇室と国民の親愛の絆が一層深まりますように、そして御皇室の尚一層の御繁栄を心より御祈念申し上げまして奉祝のことばといたします。

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古田 肇(岐阜県知事)

古田 肇(岐阜県知事)

 植樹祭での御製を励みとして

 天皇陛下が御即位二十年を迎えられましたことを、二百十万岐阜県民を代表いたしまして、謹んでお祝い申し上げます。

 御即位以来、この二十年は、大規模な自然災害や国際的な紛争、テロなどが頻発し、激動の時代でありました。天皇陛下におかせられましては、常にお変わりなく、国民の幸福と世界の平和を願われ、そのおかげにより、私どもは、今日の我が国の平和と繁栄の恩恵を享受してまいりました。その大御心に思いをいたしますと、深い感謝と尊敬の念を抱かずにはいられません。

 また、両陛下には、皇居でのご公務はもとより、友好親善のための諸外国の訪問、各種行事への御臨席、大規模災害の被災地へのお見舞いなど、ご多忙を極められる中にあって、その御任務の一つ一つを我が国、私ども国民のため全力を尽くしてご遂行いただいております。

 そのような中、本県には、御即位以来、四度にわたって行幸啓を賜り、福祉施設の御慰間はもとより、千三百年以上の伝統を持つ長良川の鵜飼や世界に誇る宇宙素粒子研究施設のスーパーカミオカンデ、本県の特産品であるバラの生産団地など多方面にわたり御視察いただいております。その折りの両陛下の御姿、御言葉に、私ども岐阜県民がどれほど励まされ、勇気をいただいてきたことか、改めて申し上げるまでもございません。

 とりわけ、平成十八年五月の第五十七回全国植樹祭に御臨席のため御来県いただいた折には、森林保全の取組や養護学校を御視察いただき、関係者や児童・生徒に温かい励ましのお言葉をお掛けいただきましたことは、私どもの記憶に新しいところであります。

「種々(くさぐさ)の木々生ふる森になさむとぞ
四美(しみ)に集ひて苗木植ゑける」

 これは、全国植樹祭での御製であります。県土の八十二パーセントを森林が占める本県で、これまで生きた森林づくりを進めてきた私どもが、御臨席を賜った植樹祭を契機に、更に強い決意で取り組みを進めていこうとする思いを生き生きとお詠みいただいたものと、誠にありがたく光栄に思い、その後の励みとさせていただいております。

 来年六月には、「清流がつなぐ未来の海づくり」をテーマに、海のない本県で初めて河川を舞台に「全国豊かな海づくり大会~ぎふ長良川大会~」が開催されます。さらに平成二十四年には、「輝けはばたけだれもが主役」を合い言葉に、「ぎふ清流国体」も開催されます。これらの機会に、再び両陛下をお迎えできますことを、岐阜県民こぞって楽しみにいたしております。

 現下の厳しい経済情勢の克服など私ども地方自治体にも、様々な課題が山積しております。両陛下から今日までに賜りました温かい励ましの御言葉を胸に、郷土の一層の繁栄、地域住民の福祉向上のため、日々全力を挙げて努力を重ねてまいることをお誓いいたします。

 ここに、改めて天皇皇后両陛下に心より感謝申し上げますとともに、両陛下のご健勝と皇室の弥栄をお祈り申し上げます。

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早川 捷成(岐阜県議会議長)

早川 捷成(岐阜県議会議長)

 第三十回の豊かな海づくり大会に向けて

 このたび、天皇陛下が御即位二十年という誠に輝かしく、慶賀に堪えない年をお迎えになられましたことに対しまして、岐阜県議会を代表し、ここに謹んで奉祝の誠を捧げます。

 「内、平らかに、外、成る」、「地、平らかに、天、成る」すなわち、「内外、天地とも平和が達成される」という思いをこめて、平成の御代が始まりました。

 この二十年を顧みますと、大規模な自然災害や国際的な紛争、巨悪テロなどが頻発し、幾多の困難に直面した激動の時代でもありました。

 しかし、それを乗り越え、日本が今日のような繁栄と国際的地位を築きあげることができましたのも、国民の幸福をひたすら祈られる天皇陛下の深い御恩愛、御仁徳によるものであり、このことに思いをいたすとき、深い感激と感謝の気持ちを抱かずにはいられません。

 天皇陛下が常に国民の平安と世界平和をお祈り続けてこられたことは、陛下の多くの御製の中にも拝することができます。

  平成三年 「いにしへの人も守り来し日の本の森の栄えを共に願はむ」

  平成五年 「外国の旅より帰る日の本の空赤くして富士の峯立つ」

  平成十五年 「我が国の旅重ねきて思ふかな年経る毎に町はととのふ」

  平成十六年 「人々の幸願ひつつ国の内めぐりきたりて十五年経つ」

  平成十七年 「戦なき世を歩みきて思ひ出づかの難き日を生きし人々」


 また、本県には、平成九年の長良川鵜飼いのご視察や平成十八年の第五十七回全国植樹祭など、四度にわたる行幸の栄を賜っており、県民を励ましていただいたあのお姿は、多くの県民の心に深く刻まれているところであります。

 さらに、来年の六月には、「第三十回全国豊かな海づくり大会」、平成二十四年には「第六十七回ぎふ清流国体」へも行幸を賜ることとなっており、県民にとりましてこの上ない名誉なことであります。

 岐阜県議会としましては、平成二十一年十月に天皇陛下御即位二十年の賀詞決議を行ったところであり、今後も県民一丸となってお祝いする機運をより一層高めながら、活力に満ち、人に優しい、誇りの持てる岐阜県づくりを目指し、引き続き邁進してまいる所存であります。

 終わりに、陛下の御事蹟に対して、岐阜県民が心を一つにして、心から報謝の誠を捧げますとともに、天皇皇后両陛下のご健勝と、皇室の弥栄をご祈念申し上げます。

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川勝 平太(静岡県知事)

川勝 平太(静岡県知事)

 雨中の海づくり大会

 天皇陛下におかれましては、本年でめでたく御即位二十年をお迎えになり、衷心より祝意を表するものであります。

 また、本年四月には、皇后陛下との御結婚から満五十年を迎えられ、両陛下がお健やかに宝寿を重ねておられますことは、誠に喜ばしく心からお祝いを申し上げます。

 顧みますと、陛下が歩まれた平成の二十年間は、国民のたゆみない努力により、かつてない平和と繁栄の中にありながらも、少子高齢化、国際化、情報化が著しく進み、人口減少社会の到来、平成バブルの崩壊や昨今の世界的な金融危機に端を発する経済危機など大きなうねりを伴う時代でもありました。

 この間、陛下は皇后陛下とともにすべての都道府県を訪問され、その先々で障害のある方や高齢者の施設などを訪れ、一人ひとりとお言葉を交わされました。

 また、雲仙・普賢岳の噴火を始め阪神・淡路大震災、新潟県中越地震など大きな災害が起きるたびに現地に赴き、被災者を励まされるなど、正に私たち国民と苦楽をともに歩んでこられました。

 また、皇太子殿下、秋篠宮様の英国御留学をはじめ、御自ら海外にもお出かけになり、平和の架け橋として世界各国との友好にもお努めになり、ひたすら平和と人々の福祉を念願してこられました陛下におかれましては、言い尽くせぬ御尽力をいたされたことと拝察いたします。

 静岡県は、下田市の須崎に御用邸があることなどから、とりわけ皇室との関わりが深く、陛下におかれましては、皇太子時代を含めて公式行事への御臨席を始め地方事情の御視察や御静養のため数多く御来静いただいております。

 その回数は、昭和二十一年以降の本県の記録によりますと計五十四回にも及び、御訪問いただいた市町は二十六市町と、本県市町の七割を超えております。

 天皇陛下に御即位されてからのこの二十年間には、いわゆる三大行幸啓と言われる平成年の全国植樹祭、平成十三年の全国豊かな海づくり大会、平成十五年の国民体育大会に皇后陛下とともに御臨席を賜りました。

 その際には、県内の福祉・文化・産業施設を御視察賜り、多くの県民と触れ合いを深めていただくことができました。

 中でも、降りしきる雨の中、新焼津漁港にて開催された全国豊かな海づくり大会では、漁船パレードの船上からしきりに手を振る乗組員に対して、雨が吹き込む御観覧台の最前列から更に一歩前に進まれて、二十分間にわたりお手を振られていた両陛下のお姿に、そこに参加した多くの県民が、常に国民の幸せを願い、国と国民に尽くされるという陛下の深い御心を改めて実感し、会場全体が大きな感動に包まれたと聞き及んでおります。

 時代が急速に変貌し、我が国、そして静岡県が当面する課題は山積しておりますが、私たちは、日本国憲法の下、天皇陛下を国民統合の象徴と仰ぎ、国民の英知を結集するとともに、人々の絆を大切にして、お互いに助け合いながら、今後とも平和で文化に富んだ豊かな未来を拓いていく努力を重ねてまいる決意を新たにしております。

 天皇陛下御即位二十年という誠に慶賀この上ない年に当たり、謹んで天皇陛下並びに皇后陛下のますますの御長寿、御健勝と皇室の御繁栄をお祈り申し上げます。

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浜井 卓男(静岡県議会議長)

浜井 卓男(静岡県議会議長)

 お召し物が濡れるのもいとわれず

 天皇陛下におかれましては、本年、御即位満二十年の慶賀すべき年をお迎えになりましたことを、心からお慶び申し上げます。

 静岡県は、戦前は沼津市に、そして現在は下田市の須崎に御用邸がありますことから皇室との関わりが非常に深く、陛下におかれましては、皇太子時代から公式行事へのご臨席やご静養などのために、数多くご来静を賜ってまいりました。

 御即位されてからの二十年間には、平成十一年の「全国植樹祭」や平成十三年の「全国豊かな海づくり大会」、平成十五年の「国民体育大会」などの行事に、皇后陛下とともにご臨席をいただきました。特に「豊かな海づくり大会」の折には、風雨が激しく打ちつける悪天侯にもかかわらず、お召し物が濡れるのもいとわず、粛々とご公務を遂行された両陛下のお姿に、私ども県民は大きな感動を与えられたのを覚えています。

 顧みますに、陛下が御即位されてからの歳月の中で、我が国は、阪神・淡路大震災をはじめとする大規模な風水害に何度も見舞われましたが、両陛下におかれましては「常に国民とともに歩まれ、苦楽をともにされる」というお優しい心根のもと、被災地をご訪間され、直接国民にお見舞いやねぎらいの言葉をお掛けいただきましたことに、国民は心底から勇気づけられ、改めて両陛下と皇室に対する敬愛の念を深めたものでございます。

 また、本年四月には、両陛下の御成婚から満五十年をお迎えになりましたこと、改めて心からお慶びを申し上げます。我が国のこの五十年の来し方は、戦後の傷跡から、国民の象徴としての天皇家を精神的なよりどころとして、新たな平和と繁栄の時代を築き上げてきた歳月と重なり合います。

 我が国の恒久的な平和と安寧のため、天皇陛下におかれましては、皇后陛下とともに、今後とも末長くご健勝でおわしますことを、静岡県民並びに県議会を代表して心から祈念申し上げます。

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神田 真秋(愛知県知事)

神田 真秋(愛知県知事)

 皇居のお庭にお手植えになられた種

 天皇陛下におかれましては、御即位二十年の慶賀の年をお迎えになられ、心からお慶びを申し上げます。また、今年は天皇皇后両陛下の御結婚五十年という佳節の年でもあり、重ねて両陛下にお祝い申し上げる次第であります。

 先の御即位に際し、陛下の頼もしく晴れやかなお姿を拝見して以来、早や二十年の月日が流れました。その間、陛下におかれましては、全国各地へのご巡幸や諸外国との友好・親善を深められる活動など、数多くの公務にご精励されてこられました。

 愛知県には、平成三年の全国豊かな海づくり大会、平成六年の国民体育大会に御臨場いただき、また最近では平成十七年の愛知万博の際に、開会式と会場御視察の二度にわたりお出ましをいただきました。その際、常に親しみ深く県民に声をお掛けになられ、陛下の優しく、真摯な御人柄に強く胸を打たれた次第であります。

 愛知万博は、開会に至るまでに、環境問題など様々な困難がございましたが、それらを乗り越えてきたことを陛下は十分に御承知であり、開会式の際に、陛下から大変温かいねぎらいの御言葉を頂戴いたしました折には、それまでの苦労が報われた思いがいたしました。

 その開会式の記念に、とうもろこしの種が入った「叡智の袋」を皆様にお配りいたしましたが、その種を皇居のお庭の一角に御手植えになられたとの心温まるお話を後日、陛下から伺い、「自然の叡智」をテーマとした愛知万博にふさわしいお話と大変感銘を受けたことを覚えております。

 また開会式の中で、陛下からは、この万博が「世界の人々が人類と自然とのかかわりについての理解を深めるとともに、手を携えて地球の環境を良好に保つ契機となることを願う」旨の御言葉を賜りました。

 今や、温室効果ガス抑制問題に象徴されるように、国境を越えた様々な地球環境問題が人類共通の課題として認識されており、これらに対して国際的枠組みでの議論や取組が進められております。

 このような中、来年十月に世界各国、地域の方々と生物多様性の保全とその持続可能な利用に向けた取組について話し合う生物多様性条約第十回締約国会議(COP10)が本県で開催されます。陛下の御言葉の意とするところに思いを致し、愛知万博での経験を生かし、県民と一体となって会議を成功させ、その成果を全世界に向けて発信していきたいと考えております。

 結びにあたり、天皇皇后両陛下の幾久しいご健勝とご長寿を心から念願いたしますとともに、皇室の末永い弥栄をお祈り申し上げます。

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吉川 伸二(愛知県議会議長)

吉川 伸二(愛知県議会議長)

 「愛・地球博」での両陛下

 このたび、天皇陛下におかせられましては、御即位二十年という慶賀すべき年をお迎えになられましたことを心よりお慶び申し上げます。

 平成の御代になり、内外をみますと実に激動の二十年でございました。

 その間、天皇皇后両陛下におかれましては、常に国民と共にあり、慈悲深い御恵みのもと親しく、また優しく接していただいております。

 また、全国各地を精力的に御訪問されます際の誠実なお姿や、暖かいお心映えを拝見するにつけ感銘を受けて参りました。

 特に、平成十七年に愛知県におきまして「自然の叡智」をテーマとして「愛・地球博」を開催いたしました折には、開会式を始めとして二度も、両陛下には、会場を御視察いただくことができました。

 まず、開会式では、「世界の人々が人類と自然とのかかわりについての理解を深めるとともに、手を携えて地球の環境を良好に保つ契機となることを願う」旨のお言葉をいただき、参加者一同、人類の明るい未来について改めて思いをいたしたところでございました。

 続いて、七月には、パビリオンのひとつである瀬戸愛知県館を御覧いただきましたが、動植物に御造詣の深い陛下には、映像に映し出される生物について皇后陛下に御説明されるなど、展示をお楽しみいただいていたことが懐かしく思い出されます。

 また、それはたいそう暑い夏の盛りの御視察でありましたが、職員やアテンダントに対して優しくねぎらいのお言葉をかけていただき、私ども一同、心から深く感動いたしましたことを今もよく覚えております。

 新しい時代に向かって大きく飛躍しようとする愛知県の姿を両陛下に御覧いただけましたことは愛知県民にとりましてこの上ない名誉なことであったと存じております。

 愛知県議会におきましては、平成二十一年十月に天皇陛下御即位二十年の賀詞決議を行ったところでございますが、今後も県民とともに奉祝の機運を高めてまいる所存でございます。

 結びにあたり、天皇皇后両陛下の幾久しい御健勝と皇室の末永い御繁栄を心からお祈り申し上げます。

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野呂 昭彦(三重県知事)

野呂 昭彦(三重県知事)

 皇室と国民の心を結ぶ“絆”

 天皇陛下におかれましては、本年、御即位二十年をお迎えになられましたことを、心よりお慶び申し上げます。

 御即位以来、天皇陛下は、国民体育大会や全国植樹祭など数多くの式典や地方事情ご視察にお出ましいただき、福祉の向上、産業の発展など幅広い分野における地域の現状をご熱心にご覧いただくとともに、関係者への暖かい励ましをいただきました。

 特に三重県につきましては、即位の礼直後の平成二年と第六十一回式年遷宮後の平成六年の伊勢神宮御参拝に続き、平成十三年には地方事情のご視察にお越しいただき、御即位以来三度ご来県いただいております。歓迎のため沿道に出た県民に対し、天皇、皇后両陛下は、にこやかに手を振ってお応えいただき、関係者には励ましのお言葉をかけていただきました。常に国民一人ひとりの平安を願い、力を尽くされてきた天皇、皇后両陛下に改めて心より感謝申し上げます。

 三重県では今、二十年に一度、伊勢神宮の社殿を造り替える「式年遷宮」の準備が進められています。平成二十五年に行われる第六十二回式年遷宮に向けた諸行事の実施に伴い、地元伊勢は、活気にあふれております。古(いにしえ)からの日本人の「こころ」や「技(わざ)」が、今に生きる形で受け継がれております式年遷宮は、いつも若々しい状態であるという「常若(とこわか)」の考え方を象徴するもので、全国的にも注目を集める行事です。

 この式年遷宮に合わせ、本県では、「文化」が持つ幅広い力を生かす先導的な取組「美(うま)し国おこし・三重」を進めております。この取組は、人と人、人と地域、人と自然の“絆”を深め、この地で暮らしたい、暮らし続けたい、訪れたいと感じることができるよう、「常若(とこわか)の『美(うま)し国 三重』」をさらに磨き上げるものです。具体的には、平成二十一年から平成二十六年までの六年間にわたって自発的な地域づくりや森づくり・海づくりなどのテーマごとの取組を積み重ねるとともに、平成二十六年には集大成イベントを開催し、全国に向け『美(うま)し国 三重』の情報を発信していきたいと考えています。

 国民の繁栄と平安を願い、国民とともに歩まれた天皇陛下が、御即位二十年を迎えられた喜ばしい年に、三重県としてもこのような取組に着手できましたことを感謝申し上げ、引き続き、自立、持続可能な地域づくりを進めてまいりたいと思います。

 天皇、皇后両陛下におかれましては、これからもお元気でお健やかにお過ごしいただけますよう心よりお祈り申し上げるとともに、皇室と国民の心を結ぶ“絆”がより一層深まりますよう祈念申し上げます。

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三谷 哲央(三重県議会議長)

三谷 哲央(三重県議会議長)

 神宮を戴く三重県民として

 天皇陛下におかれましては、本年、御即位満二十年の慶賀すべき年をお迎えになられましたことを、心よりお慶び申し上げます。

 この二十年間を顧みますと、我が国は平和と繁栄を享受してきましたが、その一方で、大規模な自然災害、国際的な紛争の頻発、地球規模の経済危機など、世界的にも多くの課題や困難に直面した時代でもありました。

 この間、陛下におかれましては、皇居でのご公務はもとより、皇后陛下とご一緒に友好親善のための諸外国ご訪問、各般の行事へのご臨席など、国民統合の象徴としてご多端なご公務を担われるとともに、いかなるときも国民とともに、世界の平和と国民の平安を願い、お力を尽くされてまいりました。

 とりわけ、平成七年の阪神・淡路大震災、平成十六年の新潟県中越地震などの際には、現地に赴かれ、犠牲者を悼み、被災者を慰め、救援活動に携わる人々を励まされました。このような天皇皇后両陛下のお姿に、我々国民がどれほど励まされ、勇気をいただいたことか、申し上げるまでもございません。

 また、両陛下におかれましては、毎年、全国植樹祭・国民体育大会秋季大会などの行事へのご臨席や地方事情ご視察など、御即位後十五年で、四十七都道府県をくまなくご訪問されました。三重県につきましても、御即位以来三度ご来県いただいております。即位の礼の直後の平成二年と第六十一回式年遷宮後の平成六年には、伊勢神宮をご参拝いただきました。また、平成十三年には、神宮ご参拝と地方事情をご視察いただき、県立看護大学や養護学校等のご訪問の際には、関係者に励ましのお言葉をかけていただきました。歓迎のため沿道でお迎えした県民には、にこやかに微笑まれながら手を振りお応えいただくとともに、四日間のご視察におけるご感想の中で「神宮を始めとする地域の歴史を受け継ぎ、この地域にふさわしい文化や産業を育てつつ、様々な工夫のもとに三重県がさらに発展していくことを願っています。」との期待のこもった励ましのお言葉までいただきましたことを、改めて深く感謝申し上げます。

 そして今本県では、平成二十五年に執り行われる第六十二回式年遷宮に向け、諸準備が進むとともに、県内の各地域においても、特色ある自然や歴史、文化などを活用した地域づくりの取組が積極的に行われております。三重県議会といたしましても、県民とともに、三重県のさらなる発展と輝ける郷土三重の実現に向け、より一層の努力を傾注してまいる所存です。

 天皇陛下におかれましては、今後も皇后陛下とともに、末永くご健勝であられますことを心より祈念申し上げまして、このたびのお祝いと感謝の言葉といたします。

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嘉田 由紀子(滋賀県知事)

嘉田 由紀子(滋賀県知事)

 琵琶湖の生物へのお言葉をいただきて

 天皇陛下におかれましては、御即位二十年をお迎えになられましたことを、百四十万滋賀県民とともに心よりお祝い申し上げます。

 陛下には、御即位以来、皇居でのご公務をはじめ、皇后陛下とともに全国各地をご訪問される中で、ひたすら日本社会の発展と国民の幸せを願い、歩んでこられました。とりわけ、障害者や高齢者、災害を受けた人びとなど、社会的に弱い立場にある人びとに対して深く御心をお寄せいただきました。

 その真摯なお姿に、これまで国民はどれほど勇気づけられ、励まされてきたかわかりません。

 本県におきましても、平成十九年十一月に開催いたしました、第二十七回全国豊かな海づくり大会・びわ湖大会にご出席のため両陛下の御来県を賜り、十日から十三日までの四日間にわたり、県内各地をご訪問いただきました。

 内水面では初めての開催となりましたこの大会には、全国から約一千三百人の漁業関係者が集い、大津港周辺で行いましたふれあい交流行事には二日間で五万人を超える皆さんがお越しくださいました。

 びわ湖ホールでの開会式典では、天皇陛下から、永い時を経て琵琶湖に適応している琵琶湖固有の生き物はかけがえのない存在であるとのお言葉をいただきました。中でも、外来魚が琵琶湖の生態系を脅かしている問題に関して、「ブルーギルは五十年近く前、私が米国より持ち帰り、水産庁の研究所に寄贈したものであり、当初、食用魚としての期待が大きく、養殖が開始されましたが、今、このような結果になったことに心を痛めています」という、真摯で思いやりにあふれたお言葉をいただきましたことは、大変な感激でありました。この陛下のお言葉によって、県内の漁業関係者はもちろん、すべての県民が、琵琶湖の保全・再生に取り組んでいこうと決意を新たにするとともに、明日へ向けての元気をいただきました。

 また、県内各地のご視察先や沿道で国旗を振る多くの県民に対しては、常に優しい笑顔で接してくださいました。大津から信楽へ向かう列車の中では、両陛下が左右の窓にそれぞれお分かれになって、県民の歓迎に応えてくださり、結局、列車が到着するまでの間、お二人とも立ち通しで手を振ってくださったお姿が私の心に深く残っています。

 このように、つねに国民とともに歩んでこられた両陛下の温かなお人柄を近くで感じることができましたことは、私にとりまして、生涯忘れ得ぬ思い出でございます。

 両陛下におかれましては、その温かなまなざしで、今日まで国民を見守り続けていただきましたことに改めて感謝申し上げますとともに、これからもお健やかにお過ごしいただきますことを、心からお祈り申し上げます。


奉祝の和歌

天(あま)からの光を受けてさざなみの生命(いのち)育む湖(うみ)を思へり

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辻村 克(滋賀県議会議長)

辻村 克(滋賀県議会議長)

 琵琶湖の保全に寄せられた御心

 第百二十五代天皇陛下におかれましては、皇位にお即きになられてから二十年という誠に慶賀すべき年をお迎えになられましたことを、心よりお祝い申し上げる次第であります。

 平成の御代をお迎えして二十年、天皇皇后両陛下には、日本国および日本国民統合の象徴として、誠に多忙な御公務をお務めになられながらも、国内各地を巡られ、国民への慰労と激励を続けられてきました。

 最近では、国民生活に甚大な影響を与える大震災や、地球温暖化が進む中での局地的な豪雨等の自然災害等が多く発生しておりますが、両陛下におかれましては、これらの被災地にも寸暇を惜しんで行幸啓になり、犠牲者の方々を慎み、被災者やそのご遺族の方々を励ましてこられました。明日の希望を見いだせずにいた方々にとって、両陛下の温もりあるお言葉はまさに希望の光であったことと存じます。

 琵琶湖を有する滋賀県では、平成十九年十一月、内水面では全国初となる「第二十七回全国豊かな海づくり大会」を開催し、両陛下には式典行事に御臨席を賜りました。式典では、陛下より、琵琶湖の生態系の保全等に大変御心配いただいているとのお言葉を賜り、琵琶湖の再生保全に向けて前進するための大きな御力をいただいたところであります。

 また、本大会では、琵琶湖に生息する固有種の稚魚を御放流いただく歓迎行事を湖岸で行いました。当日はあいにく風雨が強く、関係者一同は天候の行方を懸念いたしておりましたが、いよいよ両陛下が御放流される時には、太陽が顔をのぞかせ、さらに、虹の橋が偶然にもかかりました。きっと両陛下、そして百四十万滋賀県民の思いが天まで通じたものと信じておりますし、その時の美しさは今でも忘れられません。

 ご滞在の四日間、世界遺産の一つである比叡山延暦寺をはじめとして、福祉施設など県内各地を御視察、御訪問いただきました。沿道では、国旗や手をふる多くの県民に、終始笑顔でお手をふりつづけられ、両陛下のお心遣いと温かいお人柄に、あらためまして感銘を受けた次第であります。

 さらには、聖武天皇ゆかりの紫香楽宮、宮町遺跡を御訪問いただいた際にも、あいにく雨天でございました。ところが、遺跡の発掘調査現場に御到着され、発掘作業をする人々にお声をかけられる頃には天候も回復し、両陛下のあらゆるものを明るくさせるお力に畏敬の念を抱いたところです。

 この二十年にわたる陛下の御足跡に感謝の誠を捧げ、誇りある国づくり、滋賀県づくりに邁進していくことをここにお誓い申し上げますとともに、天皇皇后両陛下の御健勝と皇室のますますの御繁栄を、心より御祈念申し上げます。

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山田 啓二(京都府知事)

山田 啓二(京都府知事)

 古の伝統・文化を時代に

 天皇陛下におかせられましては、本年一月七日で御即位二十年を迎えられ、また、四月十日には御成婚五十年を迎えられましたことを、京都府民を代表し心からお祝い申し上げます。

 さて、天皇陛下は、御即位直後より、「なるべく早い時期に全ての都道府県を訪れたい。」と御希望になり、毎年関催される植樹祭や国民体育大会などの式典に出席されますとともに、隣接する府県の御視察も加えられ、民生の向上と福祉の充実、産業の発展ぶりなどを親しく御覧になってこられました。平成十五年秋には、四十七都道府県全ての御訪問を達成されたと伺っております。

 京都府におきましても十三度にわたり御入洛を賜り、御視察先の人々に対し労いや励ましのお言葉をいただき、沿道での多くの府民の歓迎にも親しくお応えいただくなど、府民に大きな感動をいただいたところであります。

 また、昨年十一月には、世界最古の長編小説「源氏物語」が記録の上で確認される時からちょうど一千年を迎えたことから、本府では、この大きな節目の機会をとらえて「源氏物語千年紀」とし、その中心行事であります国立京都国際会館において開催いたしました「源氏物語千年紀記念式典」に御臨席いただきました。私たち京都府民は、その中で「源氏物語」が愛され読み続けられてきたことを祝うとともに、十一月一日を古典文化に親しむ「古典の日」とする宣言を行うなど、これからも日本文化の奥行きの深さや素晴らしさをしっかりと次世代に伝えていくという、大変意義深く、また貴重な機会となりました。

 京都府といたしましても、今後とも京都が世界に誇る財産である文化や伝統を守り、優れたものづくりの技術などを大切にしながら、地域力の再生を府政の大きなテーマとして掲げ、人と人が信頼と絆で結ばれた温かい地域社会の実現をめざし、「安心・安全、希望の京都」づくりに取り組んでまいる所存であります。

 結びに当たりまして、天皇皇后両陛下の御健勝と皇室のますますの御繁栄を心から祈念いたしまして、私のお祝いの言葉とさせていただきます。

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林田 洋(京都府議会議長)

林田 洋(京都府議会議長)

 千年の都より

 天皇陛下におかれましては、ご即位二十年をお迎えになり、ここに、謹んでお慶び申し上げます。

 我が国は、平成の御代がはじまって、平和の時、苦難の時を歩み続けております。

 この二十年、京都府や各地おいては、甚大な被害をもたらした平成十六年の台風二十三号災害、平成七年の阪神淡路大震災をはじめとする大規模自然災害、また、世界では、テロや国際紛争などが頻発し、経済もバブル成長期とその崩壊など、国内外において、変動の大きな時代を歩んでおります。

 このような時代にあって、常に人々の幸せと世界の平和を願われる陛下の御心の御心労は、いかばかりかと、御推察申し上げる次第であります。

 私たちは、苦難の時であっても、天皇皇后両陛下のお姿、お言葉、笑顔を賜りながら、多くの励みと勇気をいただいてまいりました。

 天皇陛下は、皇后陛下とともに、国際友好親善のためのご訪問、多くの行催事へのご出席、被災地へのお見舞いなど、お休みになられる暇もなく、ご公務に精励されておられます。

 平成十二年十月には、京丹後市網野町で開催の「全国豊かな海づくり大会」へご臨席を賜るため、綾部市から舞鶴市、宮津市、京丹後市、福知山市など京都府北部一円の行幸啓を賜り、その沿道では、延べ二十数万人もの府民による奉送迎が行われたこともございました。

 その後も、数次にわたり京都府への行幸啓を賜りました。

 昨年十一月には、京都市内で開催の「源氏物語千年紀記念式典」に御臨席を賜り、古典とは、「風土と歴史に根ざしながら、時と所をこえてひろく享受されるもの。人間の叡智の結晶であり、人間性洞察の力とその表現の美しさによって、私たちの想いを深くし、心を豊かにしてくれるもの。今も私たちの魂をゆさぶり『人間とは何か、生きるとは何か』との永遠の問いに立ち返らせてくれるもの。」とする「古典の日」宣言を行うことができました。

 昨年の米国の金融危機に端を発し、産業・中小企業経営・雇用など、我が国経済は、依然として、厳しい状況にあります。また、医療・福祉の分野でも、様々な課題を抱えております。

 しかしながら、我が国の平和はもとより、人々の暮らしに平安と希望、そして、未来を担う子どもたちに夢がもてるよう、私たち、そして、社会は、力をひとつにし、取り組むことが重要であります。

 この時に、天皇陛下の御即位二十年を、多くの皆様とともにお祝いできますことは、日本国民統合の象徴であられる天皇陛下と国民が、敬愛の絆で結ばれている事を、ゆるぎないものとして示すものであります。

 結びにあたり、天皇皇后両陛下のご健勝と皇室の弥栄を、心からお祈り申し上げ、私のお祝いの言葉といたします。

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橋下 徹(大阪府知事)

橋下 徹(大阪府知事)

 府民への温かいお励まし

 天皇陛下におかれましては、御即位二十年をお迎えになられましたことを、皆様とともに心からお慶び申し上げます。

 天皇陛下におかれましては、これまで数多くの式典や地方事情御視察などにお出ましになられて、関係者を激励されました。なかでも、未曾有の被害をもたらした阪神淡路大震災が発生した際には、余震が続く中を現地に赴かれて、被災者の一人ひとりの手をとって慰めと心温まる励ましのお言葉をかけられるなど、常に国民生活の平安を願ってこられました。

 また、陛下には、平成二年の国際華と緑の博覧会や平成九年の第五十二回国民体育大会、一昨年の世界陸上大阪大会など折に触れて、大阪に行幸になられています。その際には府内の福祉施設や産業振興施設にもお立ち寄りいただき、多くの府民に励ましのお言葉をおかけになられ、府民は大いに勇気づけられております。天皇陛下の府民への温かい励ましに、改めて感謝申し上げます。

 私事で恐縮でございますが、今年の春の園遊会にお招きいただき、拝謁の栄誉に浴しました。園遊会においては陛下から激励のお言葉をおかけいただき、大変感激し感謝の気持ちで胸がいっぱいになるとともに、我が国の発展のため、さらに誠心誠意、職務を全うする決意を固めたところでございます。

 大阪府では現在、府民が安全で安心のうちに、夢と希望をもてる府政運営を目指し、府政の大改革を進めています。我が国を代表する都市として、世界にその輝きを示せるよう、国際間都市競争力の向上や地域経営の観点から、新たな行政システムの構築に取り組んでいるところです。

 天皇陛下御即位二十年という素晴らしい年を契機に、この改革が府民の信託にこたえられるものとなるようさらに邁進してまいります。

 我が国と国民の栄華が千代に天皇陛下と共にあり続けますことを祈念申し上げます。

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荒井 正吾(奈良県知事)

荒井 正吾(奈良県知事)

 平城遷都1300年─伝承の力

 天皇陛下におかれましては、御即位20年をお迎えになられましたことを、心からお慶び申し上げます。また、4月には天皇皇后両陛下の御結婚満50年という佳節も迎えられまして、誠に慶賀にたえないところであります。

 周知のとおり、奈良県は古来皇室と極めてゆかりの深い土地柄であり、御即位に際しましては、平成2年12月、即位礼及び大嘗祭後神武天皇山陵に親謁の儀のため皇后陛下とご一緒に御来県を賜りました。当時、県民による奉祝ムード最高潮となった2日間の日程のご様子が華々しく報道されております。

 爾来20年、我が国では経済不況や災害など幾多の困難な局面もございましたが、天皇陛下におかれましては、常に国の安寧と国民の幸福を願われ、殊に地方行幸の折りには、御訪問先の施設や被災地において人々を温かく励ましていただいております。

 この間奈良県へは、平成14年に地方事情の御視察として、また私が知事に就任しまして2年目の昨年10月末にも両陛下に御来県を賜るという栄に浴することができました。沿道に歓迎の人垣ができ、歓声が沸き上がる中、奈良国立博物館で第60回の節目を迎えた正倉院展を御覧になりました。言うまでもなく正倉院の宝物は、「平城京」の時代に奈良を舞台とする国際交流が盛んに行われていた証であり、奈良県は、この正倉院の宝物をはじめ、大陸文化と日本古来の文化が結びついて花開いた美しい「天平文化」を、しっかりと守り後世に伝承する努力を続けております。全ての県民が、「日本人の心のふるさと」として人々にやすらぎを与え続けるべき役割を深く認識し、文化財はもとよりかけがえのない美しい歴史的風土の保存に努めておりますところ、両陛下がご訪問の折りに触れ、県民とのふれあいを深め、温かいメッセージを賜りますことは何よりの励みでございます。

 折しも、来年(西暦2010年)は、わが国ではじめての本格的な国際首都「平城京」が誕生してから1300年という記念すべき年にあたり、奈良県を中心に「平城遷都1300年祭」を開催いたします。皇室とゆかりの深い美しい奈良を守り続ける営みの延長線上にあるとも言えるこの国家的事業が、日本の歴史・文化が連綿と続いたことを“祝い、感謝する”とともに“日本のはじまり奈良”を素材に過去・現在・未来の日本を“考える”機会となり、さらには世界との新たな交流を生み出す機会となることを願っております。

 改めまして、このたびの佳節を県民とともに謹んでお祝い申し上げ、天皇皇后両陛下の御健勝と皇室のますますの弥栄を心からお祈り申し上げます。

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安井 宏一(奈良県議会議長)

安井 宏一(奈良県議会議長)

 県民の感動を「行幸啓誌」に込めて

 天皇陛下におかれましては、ご即位二十年をお迎えになられましたこと県議会を代表して心よりお祝いの言葉を申し上げます。

 天皇陛下におかれましては、国民統合の象徴としてご多忙なご公務を担われると共に、常に国安かれ、民安かれの大御心で、御即位直後より全国四十七都道府県をくまなくご訪問いただき、特に民生向上や産業振興へのご視察、大規模自然災害の被災地へのご慰問や戦没者慰霊の旅を続けられて参られました。

 奈良県においては、橿原神宮へのご結婚報告以来、幾度となく行幸いただきました。最近では、平成二十年十月末に二日間の日程で、本県の事情をご視察いただきました。このことは、誠に光栄であり、県民と共に心から御礼申し上げます。

 両陛下のご来県は、平成十四年の地方事情ご視察以来六年ぶりのことでありました。

 その際、県新公会堂、正倉院、そして奈良国立博物館で第六十回の節目となる「正倉院展」をご熱心にご視察いただき、春日大社へのご参拝も含めまして、本県が有する豊かな古代の歴史や文化財等に対し、深いご関心をお示しいただきました。また来年開催されます、遷都千三百年祭について、本県知事の説明の際、ご熱心にご聴取いただき、天皇陛下からは温かい励ましのお言葉を賜り、何よりの励みとなりました。

 平成二十年十月の行幸を記念して、「行幸啓誌」として、数々の思い出と感激を末永く人々の心にとどめていただくため刊行いたしました。また御覧いただき、懐かしく奈良の思い出を両陛下が語っていただければ幸いです。

 終わりにあたり、両陛下のご健勝と皇室のますますのご繁栄をお祈り申し上げますと共に、またの奈良へのご行幸を期待申し上げ待ております。

 平成二十一年十月吉日

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仁坂 吉伸(和歌山県知事)

仁坂 吉伸(和歌山県知事)

 天皇陛下御即位二十年奉祝文

 天皇陛下におかれましては、御即位満二十年を迎えられましたことを心からお祝い申し上げます。平成の御代は、国内外ともに激動の時代でありましたが、御即位以降、「国民の幸せと、世界の平和」との思いで、全国各地を訪れ、あらゆる方々に対する激励や平和への祈りを重ねられた両陛下の心労はいかばかりであったでしょうか。目本国民の生活を講より思いやり、心を寄せられるお姿には、心から感動を覚えます。

 さて、天皇皇后両陛下におかれましては、平成九年、御即位後初めて、和歌山県にお立ち寄りいただき、わかやま産業博覧会の御視察、高齢者福祉施設などの御訪間を通して、多くの県民と接せられました。また、万葉の里である和歌浦と白浜に御宿泊されました。この時の和歌山県での御感想を、陛下は、「海や山の美しさと共に、みかんが至る所たわわに実っている光景も心に残るもので、豊かな自然を大切にしながら各地域の特徴を生かしてさらに発展することを願っています。」と語られ、また、*「白浜に宿りし朝の海の面を旗なびかせて漁船行く」の御製をお詠みになられたとお伺いしております。両陛下が、本当に和歌山県の自然に心を動かされ、県民の幸せを祈る御心を感じるものであります。そして、私たち和歌山県民は、そうした両陛下のやさしいお言葉と思いやりに満ちた笑顔に、これまで支えられ、勇気づけられて参りました。この度、両陛下に感謝の意を込め、和歌山県では、御皇室と県民との親愛の絆が深まることを祈り、多くの県民、そして関係機関が集い「天皇陛下御即位二十年をお祝いする県民の集い」を開催し、お祝いすることとしています。

 現在、厳しい経済状況ではありますが、県民が一丸となってこの状況を打破するために頑張っております。私は、陛下がおっしゃいます、和歌山県が誇る豊かな自然を大切に、あらゆる魅力を全国に発信する努力をしています。紀伊山地は、古の時代から、神々が鎮まる聖域と考えられ、平成十六年に世界遺産登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」は、目本神話に登場する歴史と文化を誇ります。そうした和歌山県に、天皇皇后両陛下が、再びおいでになることを心待ちにしています。

 結びに、天皇皇后両陛下に心から感謝を申し上げますとともに、一層のご健勝と、御皇室の弥栄をお祈り申し上げます。

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平井 伸治(鳥取県知事)

平井 伸治(鳥取県知事)

 両陛下のご覧戴いた、砂丘らっきょうの花

 天皇陛下におかれましては、本年、御即位二十年をお迎えになられますこと、心よりお慶び申し上げます。

 平成の時代が始まってから現在まで、日本は繁栄と平和を続ける一方で、百年に一度と言われる経済不況に陥り、各地で発生した深刻な自然災害、事故に遭遇し、国民生活を揺るがす大きな出来事を経験しました。陛下におかれましては、国の平和と国民生活をどれほどお案じになられたことかと、御推察申し上げます。陛下は、日々の多忙なる御公務に精力的に取り組まれ、四十七都道府県への御訪問を通じて、国民生活に直接触れられ、笑顔や励まし、あるいは慰めのお言葉をかけられてこられました。これは、県民生活を守り、県民一人一人が夢と希望を持てる地域づくりを目指す私にとりましても、お手本とさせていただくお姿であります。これからもお健やかに日本国と国民統合の象徴として在られることを、心よりお祈り申し上げます。

 さて、御即位後、当県に両陛下をお迎えしたのは今を去ること十五年前、平成六年の地方事情御視察でした。この時に御視察いただいた職業能力開発促進センターでは、陛下自ら作業の様子をのぞき込まれながら、訓練生一人一人にお声掛けをしていただき、また、重度障害者雇用事業所では、皇后様が手話で励ましてくださいました。それぞれのご訪問先で、両陛下のお人柄に接し、関係者はみな感激をし、その日以来、訓練生や就労者がより一層のやる気と活気を持って、目標に向かって一生懸命取り組んでいると聞きました。

 また、当県の特産品である砂丘らっきょうの根切り作業の様子を現地で御覧いただいたのですが、ここでは、地域の方々が主体となり、皇后陛下より頂戴いたしました御歌を石碑に刻み、御訪問の感動を今に伝えるとともに、砂丘を観光する多くの方々に披露されています。

 「今一度訪ひたし( といたし) と思うこの村に辣韮( らっきょう) の花咲き盛るころ」

十月下旬から十一月初旬にかけて可憐な紫色の花を咲かせ、シーズンには砂丘地一体が、まるで紫色の絨毯を敷き詰めたような光景が広がるこの地域を「今一度訪いたい」とお詠みいただいたもので、行幸啓の足跡を今に伝えているこの歌碑は、砂丘の新たな名所として愛され続けています。

 日本国の安寧、国民の希望と幸福に想いを致してこられた陛下、そして陛下を支えてこられました皇后陛下の温かい想いに触れるたび、われわれは、勇気と力強さ、希望をいただいております。改めまして、天皇陛下の御即位二十年と両陛下の御健勝、皇室の弥栄をお祈り申し上げますとともに、再び両陛下を当県にお迎えする日をお待ち申し上げ、お祝いの御挨拶とさせていただきます。

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小谷 茂(鳥取県議会議長)

小谷 茂(鳥取県議会議長)

 子供たちの未来に希望と夢を

 天皇陛下におかれましては、去る平成二十一年一月七日に御即位二十年を迎えられたこと、心よりお慶び申し上げます。

 戦後復興の歴史を刻んだ昭和が終焉を告げ、「内、平らかに、外、成る」との思いが込められた平成が始まりましたが、天皇陛下がご即位されてからの二十年はまさに激動の二十年でありました。

 世界においては、ベルリンの壁が崩壊して、唯一の超大国となったアメリカ一極体制に傾き始め、それに呼応するように、欧州連合、中国、ロシア、そして成長著しいアジア諸国が存在感を強めるなど、混沌とした様相を呈してきております。また、地球的規模での気候の変動によるものとみられる大規模災害の発生やテロによる破壊、国際紛争などが勃発するなど大きく社会情勢が変化しました。

 日本国内においても、バブル景気の凋落をきっかけとして右肩上がりの時代が崩壊し、価値観の多様化や少子高齢化が加速した結果、国民の生活様式に劇的な変化を生み出しました。また、システム化されたグローバル資本主義が蔓延するなど「失われた10年」として語り継がれる時期もありました。

 このような中で、天皇陛下におかれましては、全国の47都道府県を津々浦々までくまなくご訪問され、地震などの大規模災害の被災者や障害者、高齢者に励ましのお言葉をかけられるとともに、先の大戦で亡くなられた方々への追悼や遺族へのいたわりの気持ちを表されるなど、いつも国民の目線において、世界の平和と日本国の安寧、そして国民一人ひとりの幸福に心を砕かれて来られました。

 天皇陛下のお言葉や笑顔に多くの日本国民が励まされ、勇気をいただいてきたことに対し、改めて深く感謝申し上げる次第であります。

 この日本国と日本国民の平和と安心を願い、子どもたちの未来に希望と夢を託すことを誓いながら、天皇陛下の御即位二十年を全国の皆様と一緒にお祝いできることはこの上ない慶びであります。

 ここに、鳥取県民を代表して、天皇皇后両陛下の今後ますますのご健勝と皇室の弥栄をお祈り申し上げ、私の奉祝の言葉とさせていただきます。

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溝口 善兵衛(島根県知事)

溝口 善兵衛(島根県知事)

 列車ごしに通う、君民のまごころ

 天皇陛下におかれましては、この度、御即位二十年をお迎えになりました。謹んでお慶び申し上げる次第であります。

 両陛下におかれましては、災害にあわれた方へのお見舞いや福祉施設へのご慰問など、機会あるごとに、全国各地で親しく国民に接していただいております。

 島根県には、皇太子の時代から数えて、五たび、お出でになり、出雲、石見、隠岐のいずれにもお立ち寄りくださり、各地で県民に親しくお声をかけていただきました。

 一番最近では、平成十五年に、浜田市で開催された「豊かな海づくり大会」にお越しになりました。県西部の会場へのご移動にはJRをご利用になりましたが、両陛下のお姿をひと目でよいので拝見したいと、多くの県民が沿線で歓迎申し上げておりました。両陛下におかれては、なんと、その島根県の東西に長い道のりのほとんどをお席につかれることなく、お立ちになったままで県民の期待にお応え下さったと伺っております。両陛下の温かいお人柄が偲ばれ、多くの県民の心に残る思い出となりました。

 天皇陛下は、昨年の十二月、お誕生日に寄せられた談話の中で、目下の世界的な景気後退により「多くの国民が困難な状況に置かれていることを案じ」られ、「国民の英知を結集し、また、互いに絆を大切にして助け合うことにより、皆で、この度の困難を乗り越えることを切に願っています」と、述べておられます。

 私どもは、こうした陛下からの心温まる励ましのお言葉を胸に、島根県におきましても、県民が力を合わせ、困難を乗り越え、一層の発展に向けて努力を重ねていく覚悟であります。

 ここに改めまして、皆様とともに、天皇皇后両陛下のご健康と末永いお幸せを心からお祈り申し上げます。

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田原 正居(島根県議会議長)

田原 正居(島根県議会議長)

 明日への活力と希望をいただいて

 天皇陛下におかれましては、御即位二十年を御壮健にてお迎えされましたことを謹んでお祝い申し上げます。

 この二十年、世界では東西冷戦の終結、グローバリズムの進展、新興諸国の台頭など、政治・経済の枠組みが大きく変わる中で、我が国も、好不況の大きな波に浮沈を繰り返しながらも着実に発展を遂げてまいりました。その一方で、地球温暖化やテロリズムヘの対応など今日的な様々な問題も現出してまいりました。

 このような変動の時代の中、天皇陛下におかれましては、常に世界平和と国民の幸せを願われ、皇居などでの御公務、海外諾国への御訪問などのほか、地方事情の御視察、地震などの被災地の御訪問など、国内各地にも精力的にお出ましになり、国民と直に接し、激励なさっておられます。

 島根県にも、御即位後二回御来県になり、平成六年には益田市を中心に県西部の御視察を、また、平成十五年には、浜田市で開催されました第二十三回全国豊かな海づくり大会への御臨席と県内各地の御視察を賜り、島根県民と親しく接していただきました。

 これらの貴重な機会を通して、我々島根県民は、天皇皇后両陛下の細やかな御配慮、心温まるお言葉と笑顔に深く感動し、そこから明日に向かっての大きな活力と希望をいただいてまいりました。誠にありがたく、心から感謝申し上げたいと存じます。

 このたび、日本国民として、また、島根県民として、我が国の平和と国民の幸せを常に願ってこられた天皇陛下の御即位二十年を全国の皆様とともに盛大に奉祝できますことは、誠に喜びに堪えないところであります。

 ここに、天皇皇后両陛下の益々の御健勝と、皇室のいやさかを心からお祈り申し上げます。

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石井 正弘(岡山県知事)

石井 正弘(岡山県知事)

 築庭三百年の岡山後楽園を御覧に

 天皇陛下におかれましては、御即位以来、めでたく二十年をお迎えになりました。平成二十一年は御即位二十年であるとともに、天皇皇后両陛下の御成婚五十年という誠に慶賀すべき年であり、ここに謹んで心からの祝意を表する次第でございます。

 本県は、天皇陛下の姉にあたる池田厚子様が御結婚以来お住まいであり、皇室との御縁も深いだけに、喜びもひとしおでございます。

 顧みますと、この二十年の間、我が国は幾多の難局を克服し、今日の社会を築き、国際社会においても確固たる地位を確立しております。今ここに改めてこの二十年の跡を振り返りますと、感慨ひとしおなものがございます。

 今日、天皇陛下におかれましては、全国植樹祭や国民体育大会へ御巡幸になり国民に親しく接せられ、また、諸外国との友好親善を深められるなど、平和国家日本の象徴として、御精励いただいておりますことは、私どもも心から感謝いたしているところでございます。 本県にも、御即位以来二度御来県を賜り、平成十二年の行幸啓においては、福祉、産業、教育などの事情を御視察いただくとともに、築庭三百年という記念すべき年を迎えた「岡山後楽園」では、能の御鑑賞や美しい園内を御散策いただきました。

 また、平成十七年の第六十回国民体育大会においては、開会式や競技会への御臨席をいただき、心に残るおことばと温かい御声援を賜りましたことは、選手をはじめ大会関係者にとって大きな励みとなりました。併せて、地方事情の御視察先など県内各地で多くの県民と触れ合われ、にこやかにお手を振ってお応えいただきましたことは、素晴らしい思い出としていつまでも県民の心に深く残るものと存じます。

 私どもといたしましては、天皇陛下御即位二十年を契機として、地方自治の発展と県民福祉の向上に一層の努力をいたすべく、ここにその決意を新たにするものでございます。

 天皇陛下及び皇后陛下におかれましては、今後ますますお健やかにあらせられ、平成の御代が幾久しく続きますことを祈念いたしまして、祝賀の言葉とさせていただきます。

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小田 春人(岡山県議会議長)

小田 春人(岡山県議会議長)

 皇室と郷土の素晴らしい歴史と伝統

 天皇陛下が、このたび御即位二十年をお迎えになられますことは、誠に慶賀にたえないところであります。天皇陛下、皇后陛下の万歳をことほぎ、ここに岡山県議会を代表して謹んで慶祝の誠を表します。

 古来より、我が国は「日いづる国」と呼ばれ、豊かで特質ある精神文化を築き、受け継いで参りました。特に岡山県は吉備国・高島宮に神武天皇がしばらく御滞在されたとされており、古より和気清麻呂公、児島高徳公など尊皇の志篤い忠義の先人を輩出し、天皇陛下の姉君、順宮厚子内親王様の池田家への御輿入れという御慶事もあり、皇室とは御縁の深いところであります。

 天皇皇后両陛下には、平成十二年十一月に、地方事情御視察のため御来県になられ、本県の福祉、産業、教育等の事情を御視察いただくとともに築庭三百年を迎えた「後楽園」では、能の御鑑賞や園内を御散策いただきました。

 また、平成十七年の第六十回国民大会「晴れの国おかやま国体」にも行幸啓を賜り、「桃の実の二つに割れし間より岡山国体の選手入り来る」という御製を頂戴しましたことも大きな慶びでありました。

その際、特に感銘を受けましたのは、瀬戸内市の長島にある国立ハンセン病療養所を御訪問の折り、入所者の一人ひとりに両陛下が膝をかがめられられながら手を握られ、優しく励ましのお言葉を掛けられているお姿であり、両陛下の温かく思いやりの深いお人柄に心打たれる思いでありました。

 当時の写真には、両陛下の県民に接せられる御姿、歓迎申し上げる県民の一人ひとりが、どれも本当に素晴らしい笑顔で溢れております。この沢山の笑顔こそが両陛下と県民の間に自然と湧き起こる親和と敬愛の表れであり、日本人として連綿と魂に受け継がれている歴史と伝統であると強く感じております。

 また陛下は、今日の平和と繁栄が戦没者の尊い献身の上に築かれていることに常に思いを致されており、大災害に際しては、いち早く被災地にお励ましにお見えになられるなど、二十年を振り返りますと陛下のお心遣いが、国民の大きな心の支えとなっていることに改めて深い感銘を覚えるのであります。

 こうした陛下が御壮健にて御即位二十年をお迎えになられるに際し、官民一体となった様々な奉祝行事を通じて、多くの県民が改めて皇室と郷土の素晴らしい歴史と伝統を学び、大切に思う心が養われる契機となることを祈念いたしております。

 岡山県議会といたしましても、国の奉祝委員会並びに岡山県奉祝委員会の慶祝行事に積極的に参画しており、本年三月十六日には県議会議員有志による超党派の「天皇陛下御在位二十年奉祝行事推進岡山県議会連盟」を設立し、九月三十日には県議会として慶祝の意を表する賀詞を奉呈することを議決したところであります。

 結びに、これからも天皇皇后両陛下が御健勝であらせられますことと、ますますの弥栄を心よりお祈り申し上げまして、お祝いの言葉といたします。

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藤田 雄山(広島県知事)

藤田 雄山(広島県知事)

 終戦五十年時の御製

 天皇陛下御即位二十年を県民とともに心からお慶びを申し上げます。

 天皇陛下におかれましては、平成六年十月に広島市において開催された「第十二回アジア競技大会」や、平成八年十月に開催された「第五十一回国民体育大会秋季大会」に御臨席いただくなど、これまで五度にわたり広島県を御訪問いただきました。

 中でも、平成七年五月の第四十六回全国植樹祭において、陛下がお手植えされた「アラカシ」と「イロハモミジ」の苗木は、現在、広島県立中央森林公園の中で、大きな成木として育っております。

 また、本県を訪問された際には、原爆養護老人施設を慰問され、入所者や施設の関係者の皆さんに、温かく声をかけていただきました。

 特に、終戦五十年となる平成七年には、原子爆弾が投下された広島・長崎を訪問され、被爆者や遺族の経てきた道に思いを込められた御製を詠まれています。

原子爆弾投下されてより五十年経ちて

原爆のまがを患ふ人々の五十年(いそとせ)の日々いかにありけむ


 さて、天皇陛下御即位二十年を振り返りますと、わが国では、本格的な少子高齢・人口減少社会への移行が始まるとともに、経済のさらなるグローバル化が進展するなど、時代が大きく変革した時期でありました。

 地方行政にとりましても、地方分権改革の荒波の中で、「平成の大合併」によって、市町村が大きく減少するなど、大きな変革を遂げた時期であります。

 本県といたしましても、こうした時代の変化に的確に対応しつつ、さらなる躍進に向け、引き続き「元気な広島県」の実現に全力で取り組んで参る所存です。

 最後に、天皇陛下御即位二十年に際し、国民とともに歩むことを常に念頭に置かれた天皇陛下のこれまでの御聖徳に、改めて感謝の誠を捧げますとともに、今後、本県、ひいては我が国の繁栄が大きく進んでいくことを、心から祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。

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林 正夫(広島県議会議長)

林 正夫(広島県議会議長)

 広島アジア大会での御言葉

 天皇陛下におかれましては、この度、御即位二十年という誠に慶賀すべき年をお迎えになられました。

 この間、天皇・皇后両陛下は、全国各地で開催される国民体育大会、全国植樹祭、豊かな海づくり大会などへ御臨席されるとともに、各地の福祉施設や文化施設などをお訪ねになり、行く先々で関係者に激励のお言葉をかけてこられました。

 これまでに訪問された福祉関係施設は、既に四百五十か所にのぼるとともに、大規模災害の際には時を置かず現地へ赴かれるなど、御公務御多忙の中、少しでも多くの国民と接し、励ましの言葉をかけようと努められる陛下のお姿は、多くの国民に勇気と感動を与えるものでありました。

 広島県におきましては、平成六年の広島アジア競技大会から、平成七年の全国植樹祭、平成八年の国民体育大会と三年続けて行幸を賜るとともに、原爆養護ホームや、ふれあいの里など、県内各地をお訪ねいただき、両陛下は多くの県民にとって大変身近な存在であります。

 特に、広島アジア競技大会の開会式は、フランス・スペインへの御訪問と重なったため、羽田空港から飛び立った後に広島空港にお立ち寄りいただくという強行スケジュールになりましたが、皇太子同妃両殿下とともに御臨席を賜りました。

 私も出席しておりましたが、陛下から「平和を象徴する大会に」とのお言葉をいただき、国際平和を希求する我が広島県民の気持ちを十分に汲み取ってアジア各国の人々に語りかけられたことに対し、誠に感激いたしましたことを、今でも鮮明に覚えております。

 さて、本県では、本年八月に、多くの関係各位の賛同を得て天皇陛下御即位二十年奉祝広島県委員会が、また、合わせて県議会及び県内市町議会の議員の賛同を得て広島県奉祝議員連盟がそれぞれ設立され、県民こぞって、今上陛下の御即位二十年をお祝い申し上げるため、陛下の御功績を広く人々に紹介する県内巡回パネル展などが行われているところであります。

 天皇陛下御即位二十年にあたり、謹んで慶祝の誠を捧げますとともに、県民に対する陛下の暖かいお心に衷心より感謝を申し上げ、お祝いの言葉といたします。

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二井 関成(山口県知事)

二井 関成(山口県知事)

 二年続けての行幸啓を心待ちに

 本年、天皇陛下におかれましては、御即位二十年という慶賀すべき年をお迎えになられましたことを、謹んでお慶び申し上げます。

 御即位以来、陛下には国家・国民の象徴として、公務に御精励いただきますとともに、地方への御巡幸等を通じ、住民福祉の向上や地域の振興に尽くす人々に対し常に温い御激励をお寄せいただいております。

 山口県におきましても平成六年十一月、「思いやる 心が育てる 青い海」をテーマに、北長門海岸国定公園の青海島を臨む長門市で開催された「第十四回全国豊かな海づくり大会」に両陛下の御臨席を賜り、併せて同月十九日から三日間県内各地を御視察いただき、本県への深い御理解と御関心を示されるとともに、御視察先あるいはお道筋で多くの県民に御激励と心温まるお言葉を賜るなど、県民一同、深く感銘を受けたところであります。

 現下の厳しい社会経済情勢の下、陛下から賜りました心温まるお言葉を胸に、私達地方自治体も、地域の発展に向けて日々努力を重ねてまいる覚悟であり、私も、山口県が将来にわたって地域としての存在感を発揮し、県民誰もが住み良さを実感できる「住み良さ日本一の元気県づくり」を県民の皆様や市町と一体となって加速化していきたいと考えております。

 山口県では二年後の平成二十三年十月に第六十六回国民体育大会「おいでませ!山口国体」、さらに、先日開催が決定したばかりですが、平成二十四年の春には国土の緑化や豊かな森林づくりなどへの理解を深めるための全国的な行事である「第六十三回全国植樹祭」の開催が決まっております。

 この両行事とも天皇皇后両陛下の御臨席が予定されており、二年続けて本県へお迎え出来ますことは、誠に光栄であり、山口県民の大きな喜びであります。

 ここに、県民とともに心からお待ち申し上げますとともに、つつがなくお迎え出来ますよう万全の準備を行って参りたいと考えております。

 結びに、天皇皇后両陛下の御健勝と皇室のますますの御繁栄をお祈り申し上げ、祝辞とさせていただきます。

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島田 明(山口県議会議長)

島田 明(山口県議会議長)

 日本一の元気県山口を目指して

 天皇陛下におかれましては、本年、御即位二十年という慶賀すべき年をお迎えになられましたことを、謹んでお慶び申し上げます。

 陛下におかれましては、御即位以来、全国植樹祭や国民体育大会への御臨席、地方事情の御視察など、日本全国四十七都道府県全てを御巡幸なされました。

 この間、常に、地域の発展と住民福祉の向上に励む人々に労いのお言葉をおかけいただいており、陛下から賜った温かい御心あふれるお言葉や御激励により、多くの国民が勇気づけられておりますことに対しまして深く感謝の意をささげます。

 さて、我が国は今、国民の英知とたゆまぬ努力により、世界に誇る経済大国、平和国家として、国際社会において名誉ある地位を築いております。

 こうした中、時代はまさに、我が国をそれぞれの地域で支えている地方が主役となる分権型社会の実現に向けて大きな転換期を迎えており、地方自治体の権限や役割の拡大にともない、私ども、地方議会に課せられる責務も益々大きくなってまいりました。

 山口県議会といたしましても、陛下の御激励のお言葉にお応えできますよう、県政の諸課題に全力で取り組み、山口県に生まれ、育ち、住んでよかったと実感できる「住み良さ日本一の元気県山口」の実現、ひいては日本国の発展と安定のため不断の努力を重ねてまいる所存であります。

 結びに、平成二十三年の「おいでませ山口国体」や翌年の「第六十三回全国植樹祭」への御臨席を、県民一同、心からお待ち申し上げますとともに、ここに改めて、陛下の御聖徳を称えつつ、天皇皇后両陛下の御健勝並びに、皇室の弥栄を心から念願いたします。

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飯泉 嘉門(徳島県知事)

飯泉 嘉門(徳島県知事)

 地方への深い思し召し

 天皇陛下におかれましては、御即位二十年という慶賀すべき佳節をお迎えになられましたことを、心からお祝い申しあげます。

 二十年という歳月を顧みますと、国の内外におきまして、大規模自然災害やテロ・国際紛争が頻発し、また、バブル経済の崩壊や昨年来の百年に一度といわれる世界的な経済危機が国民生活に大きな影響を及ぼすなど、困難な出来事が相次いだ激動の時期でございました。

 この間、天皇陛下におかれましては、常に国民の幸福と国際杜会の友好平和をお祈りになられつつ、被災地へのお見舞いや暖かい御激励、友好親善のための諸外国訪問など、極めて多岐にわたる御公務に精励され、今日の日本の平和と繁栄をお支えくださいましたことは、誠にありがたく、心からの敬意と感謝をささげる次第であります。

 特に、本県におきましては、天皇陛下御即位直後の平成元年五月に開催されました第四十回全国植樹祭への御臨席をはじめ、平成五年の第四十八回国民体育大会「東四国国体」、平成十年の第十八回全国豊かな海づくり大会と、御即位以来、三度にわたる御来徳を賜りましたが、その際には、本県の産業や文化、福祉等の実情を幅広く御視察いただくとともに、御訪問される先々で多くの県民とふれあい、優しいお心遣いをもって心温まるお言葉を頂戴いたしましたことは、県民一同、大きな感動と深い感銘を受けたところであります。

 また、昨年十一月、私は光栄にも天皇陛下に本県の地方事情について御説明を申し上げる機会をいただきましたが、この際にも、天皇陛下の地方に対する深い思し召しに触れ、改めて敬慕と感謝の念を厚くするとともに、天皇陛下より賜りました、ありがたいお言葉を胸に、今後とも更なる県政発展に向けて、全力を傾注してまいる決意を新たにいたしたところであります。

 結びに、天皇皇后両陛下の益々の御清勝と皇室の弥栄をお祈り申し上げますとともに、重ねて御即位二十年を心からお慶び申し上げまして、お祝いの言葉といたします。

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西沢 貴朗(徳島県議会議長)

西沢 貴朗(徳島県議会議長)

 御即位後初の地方行幸をいただいて

 天皇陛下には、この度、満二十という、誠に慶賀すべき年をお迎えになられ、国民の一人として慶祝に堪えないところでございます。

 天皇陛下はいかなるときも、常に国民の幸福を願われ、国民と共に歩んでこられました。

 そのお姿に思いを致しますとき、深い感動がこみ上げてまいります。

 思えば、天皇陛下におかせられましては、御即位以来、四十七都道府県全てを行幸されておられますが、御即位後初の地方への訪問は、本県でありました。

 平成元年五月に、県立神山森林公園で開催された「第四十回全国育樹祭」でございます。ご臨席いただいた天皇皇后両陛下にはスギとヤマモモの苗木をお手植え頂き、その際には、「今日植えられた木が立派に育ち、人々の憩いの場として親しまれる日の来ることを祈っております。」とのご感想を賜りました。

 以来二十年の月日が過ぎ、お手植えいただきましたスギとヤマモモの苗木は、神山森林公園のシンボルとして立派に成長し、今では、心和む憩いの場として、多くの県民に親しまれております。

 その後も、平成五年十月には「第四十八回国民体育大会」、そして平成十年十一月には「全国豊かな海づくり大会」と、幾度となく本県をご訪問いただき、大変光栄に存じております。

 また、ご訪問の折り、自動車で移動される際には、沿道につめかけた大勢の人々の歓迎に窓を開けられて一人一人に目を合わされ、お手を振られるお姿がとても印象的であり、感激いたしますとともに、皇室と国民とが、慈しみと敬愛の絆で結ばれているのだと、改めて確信した次第であります。

 「内、平らかに、外、成る」の思いをこめて、平成の御代が始まりました。この間我が国の歩みに思いを巡らすとき、天皇陛下は、ひたすら国家、国民の安寧と世界平和のために深い御心を注いでこられました。

 御即位二十年の佳節を機に改めて陛下の御心に深甚なる感謝を捧げますとともに、天皇皇后両陛下のご健勝と、平成の御代の弥栄をお祈り申し上げまして、お祝いの言葉とさせていただきます。

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真鍋 武紀(香川県知事)

真鍋 武紀(香川県知事)

 和やかで温かい想い

 天皇陛下におかれましては、第百二十五代天皇として皇位を継承されまして以来、満二十年をお迎えになられました。この間、国内外で、政治や社会・経済など各般にわたり様々な変化を経験するなど、これまでの平成の二十年間は、まさに変革の時代でありました。

 このような中にありまして、陛下におかれましては、常に国民とともに歩まれ、恒久の平和と繁栄を願われつつ、世界各国や日本の各地をご訪問され、誠意溢れる皇室外交にお努めになられますとともに、社会福祉の増進や教育・環境問題などに深い関心をお示しになられるなど、世界平和の実現と国民の幸せに心を砕いてこられたところでございます。

 陛下におかれましては、過去六度にわたりまして、ご来県を賜っておりますが、平成五年の東四国国体におきましては、天皇陛下としてご光臨を仰ぎ、県内をつぶさにご視察賜りますとともに、県民への温かい励ましのお言葉を頂戴いたしました。

 また、平成十六年の全国豊かな海づくり大会におきましては、当時、相次ぐ台風により、香川県内においても人命が失われるなど大きな被害を受けておりましたことにお触れになり、亡くなった人々の遺族や災害を受けた方々の悲しみと苦労に深く思いを致されるなど、陛下のお言葉により、多くの県民が勇気づけられました。

 この際、皇后陛下とご一緒にご光来賜りましたが、国立ハンセン病療養所大島青松園の入所者の方々とのご懇談の機会にありましては、一人ひとりに歩み寄られ、お声をかけられるなど、苦難の歴史を歩んできた方々の労をねぎらわれました。

 さらに、両陛下は、お召し船による小豆島への船旅をお楽しみになられ、殊の外、瀬戸内海の島々と降り注ぐ陽光に輝く白波が織り成す風景をお気に召されたご様子で、海岸沿いに陛下をお迎えした島民の皆様と、船上からお手を振り交わされるなど、瀬戸内の潮風をご満喫されました。

 その小豆島の中山で、千枚田をご視察になられていた時のことです。両陛下のお足元に一匹の蛙がひょっこりと顔をのぞかせました。突然のことで、何とも可笑しくお感じになられたのか、天皇陛下、皇后陛下どちらからともなく、明るい笑顔をお交わしになられました。その微笑ましいご様子と両陛下の仲睦まじいお姿に、その場に居合わせた全員が和やかで温かい想いに包まれました。

 今年、ご成婚満五十年をお迎えになられました天皇皇后両陛下の、末永いご健康とともに、平成の御代の平安と弥栄を心からお祈り申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。

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鎌田 守恭(香川県議会議長)

鎌田 守恭(香川県議会議長)

 陛下と国民の絆

 今生陛下におかれましては、本年一月七日で御即位二十年を迎えられましたこと、心よりお慶び申し上げます。

 「内、平らかに、外、成る」の思いを込めて御世が始まりました。平成、この間、日本は繁栄と平和を続けましたが、内外ともに激動の二十年でありました。

 どのような時も、陛下の常に人々の幸せと世界の平和を願われてやまない大御心に敬服する外ございません。

 陛下におかれましては、皇居でのご多端なご公務を担われるとともに、常に「国安かれ、民安かれ」の祈りを重ねていただいております。また、皇后陛下とご一緒に友好親善のための諸外国ご訪問や各般の行事へのご出席、被災地へのお見舞いなど、休まれることなく、ご精励されておられます。そのお姿に、お言葉に私どもは励まされ、勇気をいただいております。

 平成十六年十月には、両陛下おそろいで「全国豊かな海づくり大会」にご臨席いただくため、香川県にお越しいただきましたことは、私どもにとっても感慨深いものとなりました。

 天皇陛下は、海づくり大会の開会行事で漁業関係者の労をねぎらっていただくとともに、当時、台風が香川県に大きな被害をもたらしたことに触れられ、遺族や、被災者へのなぐさめの言葉もいただきました。誠にありがたく、深く感謝申し上げる次第です。

 現在、我が国には克服すべき様々な課題が内外ともに山積しており、本県におきましても、経済や雇用をはじめ多くの問題への対応が求められております。

 陛下の国民を思うお心を受け、香川県議会といたしましても、厳しい財政状況の中ではありますが、必要かつニーズの高い施策に積極的に取り組み、財政再建と地域の活性化に努め、県民が安心して心豊かに暮らせる社会の実現を図ってまいる所存です。

 古くから、天皇は民を「大御宝」と呼ばれて大切にされ、国民は天皇を父のように慕ってまいりました。幾歳を経て、日本の社会は大きく変化いたしましたが、天皇陛下と私ども国民は、今も強い絆で結ばれております。

 日本国と日本国民統合の象徴であられる天皇陛下の御即位二十年をお祝いできますことは誠に慶賀にたえません。

 ここに、天皇皇后両陛下のご健勝と、ご皇室の弥栄をお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします

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加戸 守行(愛媛県知事)

加戸 守行(愛媛県知事)

 引き継がれてきた精神、伝統の継承を

 天皇陛下におかれましては、本年、御即位から満二十年という誠に慶賀すべき年をお迎えになられましたことを、心からお喜び申し上げます。

 全国各地でさまざまな記念行事が行われる中、愛媛県におきましても、去る二月十一日、三千人もの方々の御参加のもとに盛大な奉祝愛媛県民大会が開催されたところであり、御参会いただいた県民の皆様に厚く御礼申し上げますとともに、奉祝愛媛県委員会並びに関係者の皆様方の御尽力に対し、改めて深く敬意を表し、感謝を申し上げます。

 思い返せば20年前の平成元年1月9日、皇居・宮殿で行われました「即位後朝見の儀」に参列の機を得ていた私は、「国運の一層の進展と世界平和、並びに人類の福祉の増進を切に希望してやみません」という天皇陛下のお言葉を、感動を持って受け止めさせていただきました。あの日のことは、今でも鮮明に覚えております。

 御即位後のこの20年間は、阪神淡路大地震などの大規模自然災害やテロ、国際紛争のほか、昨年来の世界的な経済不況の連鎖など、国の内外においてさまざまな出来事が起こり、まさに激動の時代でありました。

 こうした中、天皇陛下におかれましては、先のお言葉の意味するところを、御行動によって具体的にお示しになられており、休まれることなく被災地へのお見舞いや国際親善、更に福祉施設への御訪問等の公務にいそしみ、常に国民とともに、喜びや悲しみを共にされ、誠にありがたく、深く感謝申し上げるところであります。

 御即位20年を契機に、これまで引き継がれてきた大切な精神、伝統を、国民、県民の一人ひとりがしっかりと受け継ぎ、国に対して誇りを持つ気持ちを改めて胸に刻むとともに、皇室との愛と信頼の絆を一層深めながら、日本や愛媛が一層、発展していくことを願っております。

 天皇陛下のますますの御健康と、皇室の限りない御繁栄を心から祈念申し上げまして、お祝いの言葉といたします。

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帽子 敏信(愛媛県議会議長)

帽子 敏信(愛媛県議会議長)

 議事堂前に記念植樹

 天皇陛下には、この度御即位されて満二十年という誠に慶賀すべき年をお迎えになられました。この佳節に当たり、全国各地において御即位二十年の奉祝事業が盛大に開催されまして、天皇陛下への心からなる感謝と奉祝の意を表明できましたことは、国民の一人としてご同慶に堪えないところでございます。

 また、本県におきましては、二月十一日に、ひめぎんホール(愛媛県県民文化会館)に三千人の方々が一同に会し、奉祝愛媛県民大会が盛大に挙行されました。県議会議長をはじめ有志議員が大会に参加させていただき、愛媛県民の皆様と慶賀のよろこびを分かち合うことができ、大変ありがたいことと感じ入った次第であります。

 本県議会に携わる私共といたしましても、皇室と国民との信頼と敬愛の絆が益々深くなることを念願し、また、平成の活力ある国づくりへ決意を込め、「天皇陛下御即位二十年奉祝愛媛県議会議員の会」を九月二十五日に結成し、平成の御代と平和な時代が幾久しく続きますよう祈念し、県木である松(くろまつ)を十一月二十五日に議事堂玄関前で植樹する予定といたしております。

 今、世界は厳しい経済情勢の中から復活への兆しが見え始めたところでございます。天皇陛下には、御即位二十年という節目を経られましたが、これからもご健康で、よりよい未来に向けて日本の国と日本国民統合の象徴として益々御活躍されますとともに、平成の御代の益々の弥栄を衷心より祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。

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尾﨑 正直(高知県知事)

尾﨑 正直(高知県知事)

 我国の歴史・文化に思いを致す契機に

 天皇陛下におかれましては、御即位二十年をお迎えになられましたことを心からお祝い申し上げます。また、この度は「天皇陛下御即位二十年奉祝委員会」の代表委員として、天皇陛下の御即位二十年を、皆様方とともにお祝いできますことを誠に光栄の至りに存じます。

 御即位以来、常に人々の幸せと世界の平和を願われ、諸外国への御訪問、各般の行事への御出席など、数々の御公務に御精励なされ、全国植樹祭や国民体育大会への御臨席などで、これまでに全ての都道府県を行幸されておられます。

 本県には、平成五年の地方事情御視察、平成十四年の第五十七回国民体育大会秋季大会に際して御来県いただいております。

 なかでも、平成十四年の高知国体秋季大会の際に御視察を賜りました県立牧野植物園では、高知のキク科の野生種に大変種類が多いことなどに御関心を示されましたほか、牧野富太郎博士の描いた植物画の精密さに天皇皇后両陛下とも感心されるなど興味深く御覧いただきました。また、そのほか、福祉施設や教育研究施設などもお訪ねになられ、福祉施設では、入所者の「生け花」や「習字」の様子などを温かく御覧いただき、両陛下から一人ひとりに労いや励ましのお言葉をおかけいただきました。

 このように天皇皇后両陛下のお姿やお言葉に、県民がいかに励まされ、勇気を与えていただいたのかは申し上げるまでもございません。誠にありがたく、深く感謝を申し上げる次第であります。

 天皇陛下が皇位につかれて以来、平成の御代も二十年を迎えることとなりました。

 翻ってこの二十年間を顧みますと、我が国内外の社会経済情勢には様々な変化がございましたが、地方自治体を取り巻く環境も、急速な少子高齢化や情報化の進展をはじめ市町村の合併などにより、大きく変わりつつあります。

 特に、高知県は、少子高齢化社会、人口減少社会に日本の中でも真っ先に直面した県でございますが、私は高知県を、豊かな自然の中で、県民の皆様が将来に希望を持ち安心して暮らしていける県に、そして全国の方々からも「高知に是非行きたい」「高知に是非住んでみたい」と思っていただける県にしていきたいと思っております。

 こうした目標に向けて、県勢の浮揚を図るため県民の皆様と一緒に産業振興計画をまとめあげ、今年を「実行元年」と位置づけ、県を挙げて全力で取り組んでいるところです。

 このような中で行われます今回の奉祝行事は、天皇陛下が御即位二十年になられたというお慶びとともに、改めて我が国の素晴らしい歴史や文化に思いを致し、高知県のさらなる発展につながってまいるものと考えるところであります。

 ここに、天皇皇后両陛下の御健勝と皇室のますますの御繁栄をお祈り申し上げ、私のお祝いの御挨拶といたします。

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元木 益樹(高知県議会議長)

元木 益樹(高知県議会議長)

 未来に希望の持てる国に

 天皇陛下御即位二十年を心からお祝い申し上げます。

 天皇陛下は、皇居での御公務はもとより、諸外国の御訪問、戦没者の慰霊、各般の行事への御出席、災害被災地のお見舞いなど、常に、我が国の繁栄と平和、世界の平和、国民の暮らしに心を砕かれ、国民の幸福を願われてきました。

 こうした天皇陛下や皇后陛下のお姿やお言葉に、国民がどんなに励まされ、勇気をいただいたか申すまでもありません。

 現在、我が国には、経済や雇用の問題など、深刻な課題に直面しておりますが、このようなときにこそ、一致協力して、国民の暮らしや子どもたちの未来に希望の持てる国にしていかなくてはならないと考えています。

 国民の象徴で、心の支えでもあられます天皇陛下におかれましては、我が国の行く末を温かい目で見つめていただきたいと存じます。

 天皇陛下御即位二十年を心からお喜び申し上げますとともに、天皇皇后両陛下の御健勝と皇室の弥栄を心からお祈り申し上げます。

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古川 康(佐賀県知事)

古川 康(佐賀県知事)

 皇室と佐賀県の縁

 天皇陛下御即位二十年をこころからお喜び申しあげます。

 天皇・皇后両陛下におかれましては、平成18年10月に佐賀県で開催された「第26回全国豊かな海づくり大会」にご臨席いただき、あわせて地方事情視察のため4日間ご滞在いただきました。

 私はその間、ずっと両陛下に随従させていただきましたが、その年に佐賀県が被った農作物の塩害や土砂崩れなどの災害に最初から最後までお心遣いを賜り、被災した県民の一日も早い生活再建を念じておられたことが強く印象に残っております。

 また、道中、両陛下がおふたりでお話をされているとき、「多久(たく)」という言葉が何回となくでてまいりました。「多久」とは佐賀県多久市のことで、日本三大孔子廟の一つがあることで知られる落ち着いたたたずまいのまちです。そしてこの地は皇后陛下のご母堂様のご実家のあった地でもあります。

 私が車中で被災地の様子を説明申しあげたときも、天皇陛下から、その場所は多久よりも手前ですか、というご質問を受けました。陛下が思い描かれる「佐賀県」は、「多久」がひとつのめやすになっておられるのだと知り、皇后陛下ゆかりの地を大切に思ってくださっているのだと、たいへん光栄に存じました。

 天皇陛下のこの二十年は、国民の幸せを願われつつ、まさに皇后陛下とおふたりで歩まれてきた日々であられたと思います。それはあたかもやわらかで温かい陽射しのように、私たち国民を包みこんでくださるものでした。

 そんなお優しく温かな両陛下のお人柄のような名前を戴くおコメを、この秋、佐賀県から世に出すことができました。佐賀県が開発して農家が大切に育てた新しい品種で、その名も「さがびより」。温暖化にも強く、炊きたてでも、おにぎりでも、おいしいおコメです。

 記念すべきこの年にこうした取り組みができましたのも、何かしら皇室と佐賀県の縁(えにし)を感じずにはいられません。機会がございましたら、ぜひ、両陛下にも召し上がっていただきたいと思っております。

 天皇・皇后両陛下の末永いご健勝と皇室のますますのご繁栄をお祈り申しあげ、お祝いの言葉といたします。

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金子 原二郎(長崎県知事)

金子 原二郎(長崎県知事)

 県民への温かい思いやり

 天皇陛下におかれましては、本年、御即位二十年をお迎えになられますとともに、御結婚満五十年をお迎えになられ、誠に慶賀にたえないところであります。ここに、長崎県民を代表いたしまして、謹んでお祝いを申し上げます。

 天皇陛下の御即位二十年をお祝いして、長崎県におきましても、さる九月三日に、県内各界各層の皆様のご尽力により、「天皇陛下御即位二十年奉祝長崎県民大会」が盛大に開催され、大勢の県民の皆様とともに、天皇陛下の御即位二十年をお祝い申し上げました。

 天皇陛下におかれましては、御即位から二十年の間、絶えず国民の幸せと国家の繁栄、そして世界の平和を願われ、災害被災者へのご慰問や戦没者へのご慰霊、諸外国との国際交流、障害者へのご支援などにお心を注いでこられました。

 特に長崎県には、平成三年の雲仙・普賢岳噴火に伴う被災地のお見舞いと平成七年の雲仙復興状況のご視察で二度のご訪問をいただいた雲仙・普賢岳噴火災害被災地に対する限りないお心づくしをはじめとして、平成二年の第四十一回全国植樹祭への御臨席、平成七年の戦後五十年慰霊の旅、平成十四年の第二十二回全国豊かな海づくり大会へのご臨席、と五回もの行幸啓を賜っております。両陛下からは、その都度、本県の県勢に深い御理解と御関心をお示しになられるとともに、県民への心温まるお言葉や励ましのお言葉を賜り、私たち県民は深い感銘を受けました。

 私も、平成十四年の全国豊かな海づくり大会の際の行幸啓に随従させていただきましたが、県立養護学校では多くの子供たちとふれあい、優しく励ましの言葉をかけられたこと、生月大橋の上では、寒風の中、お車を降りられ、歓迎パレードをしている漁船に長く手を振って応えられたこと、さらには、松浦鉄道の列車の中から、沿線で歓迎する県民にずっと応えられたことなど、天皇皇后両陛下の県民への思いやりとお気遣いに深く感激いたしましたことを、昨日のことのように覚えております。

 天皇陛下御即位二十年という年をお迎えいたしまして、あらためて天皇皇后両陛下の本県に対する温かいお心遣いに心から感謝申し上げる次第であります。私たち長崎県民も、天皇陛下の国民の幸せと世界平和を願われるお心をしっかりと胸にとどめ、お互いが思いやりを持って助け合う、豊かで平和な社会の実現に向けて邁進してまいりたいと存じます。

 結びに、重ねて、天皇陛下の御即位二十年をお祝い申し上げますとともに、天皇皇后両陛下のご健康、ご多幸と皇室の御繁栄を県民とともに衷心よりお祈り申し上げます。

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末吉 光徳(長崎県議会議長)

末吉 光徳(長崎県議会議長)

 県民の幸せは、両陛下の温かいお見守りがあってこそ

 天皇陛下におかれましては、本年、御即位二十年の佳節を迎えられますことを、県民の皆様とともに心よりお祝い申し上げます。

 この二十年間、陛下は常に、国の安寧と国民の幸せ、世界の平和をお祈りされ、被災地のお見舞いや戦没者の方々の御慰霊、産業の発展や福祉の向上にお気を配られ、励ましや御支援にお心を注いでこられました。

 雲仙・普賢岳噴火に伴うお見舞いをはじめとして、本県を五回もご訪問され、穏やかに温かい笑顔でやさしくお声をかけていただきました。そのお姿やお声に、私たち県民は、いかに励まされ、いかに勇気づけられたかわかりません。衷心より感謝の意を表する次第であります。

 このように国家・国民のために全身全霊を尽くされています天皇陛下の御即位二十年をお祝いする催しが、全国各地で行われておりますが、本県におきましても、九月三日に各界各層の皆様が集い「天皇陛下御即位二十年奉祝長崎県民大会」が盛大に開催されました。

 また、県議会におきましては、六月定例会において、天皇陛下御即位二十年をお祝いする賀詞を決議し、早々に宮内庁を訪問し奉呈いたしました。天皇、皇后両陛下が大変お喜びになられたことをお伺いするとともに、「皆様によろしくお伝え下さい」とのお言葉をいただきました。

 私たち県議会といたしましても、天皇陛下のお気持ちをしっかりと胸に刻み、安全で安心して暮らせる地域づくりを推進してまいる所存であります。

 国民の幸せを最優先に思い、行動される両陛下であらせられますが、私たち県民の幸せは、お二人の温かいお見守りがあってこそのものでありますので、どうかご自愛くださることを、切に願う次第でございます。

 終わりに、天皇陛下御即位二十年を今一度心よりお祝い申し上げ、両陛下のご健勝と皇室の末永いご繁栄を祈念いたします。

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早川 英明(熊本県議会議長)

早川 英明(熊本県議会議長)

 お言葉に全県民が奮い立った

 天皇陛下におかせられましては、第百二十五代の皇位にお即きになられ、二十年という誠に慶賀すべき年をお迎えになられますことを熊本県民とともに謹んでお祝い申し上げます。

 御即位以来、経済危機や大規模自然災害が発生するなど困難な事態もございましたが、常に人々の幸を願われる天皇皇后両陛下のお言葉、笑顔に国民は励まされ、勇気をいただいてまいりました。

 本県では、平成十一年の第五十四回国民体育大会秋季大会に御臨場いただき、併せて施設の御視察をいただきました。

 国民体育大会では、陛下から「実り多き大会となることを期待」するとのお言葉をいただき、全県民が奮い立ったことを記憶しております。

 身体障害者養護施設では、入所者が歓迎演奏として、鈴やハーモニカで「星に願いを」などを奏でたところ、演奏者一人ひとりに、両陛下から「すてきな曲をありがとう」、「寒くなるから気をつけて」とのお言葉をかけていただき、どんなに励みになり、自信を得ることができたか、改めて申し上げるまでもありません。

 現在、私達の目前には様々な課題が山積しておりますが、本県においても、我が国の一層の繁栄のため、県民を挙げて努力を重ねる所存でございます。

 ここに改めて日本国と日本国民統合の象徴であられる、天皇陛下の御即位二十年をお祝い申し上げるとともに、天皇皇后両陛下の御健勝と皇室のなお一層の御繁栄をお祈り申し上げまして、お祝いの言葉とさせていただきます。

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広瀬 勝貞(大分県知事)

広瀬 勝貞(大分県知事)

 国体会場に御製碑建立

 天皇陛下御即位二十年を謹んでお祝い申し上げます。

 天皇陛下におかれましては、御即位以来、御多忙の中にもお健やかに御公務を執り行われ、誠にありがたいことです。

 また、この間、皇后陛下とともに国内外を訪問され、国民、特に御高齢の方々、障がいのある方々、災害にあわれた方々をお励ましになるなど、国民の幸せを念ぜられ、国民と苦楽をともにされてこられました。こうした両陛下のお姿を私ども多くの国民が拝見するなかで、両陛下への敬愛の念と信頼の絆が益々強く、深くなっていますことを大変慶ばしく感じています。

 本県にも昨年、第六十三回国民体育大会「チャレンジ!おおいた国体」開会式への御臨席などのため、御来県賜りました。式典において、四十二年前の一巡目大分国体に皇太子、皇太子妃としてご訪問いただいた際の思い出を引き合いに出されながら、お心のこもったお言葉を賜りました。また、県立病院総合周産期母子医療センターを御視察いただき、入院している赤ちゃんを御心配いただいたり、通院の児童や保護者一人ひとりにお優しい微笑みとともに丁寧にお声をかけていただきました。沿道で歓迎するたくさんの県民に対しても、車の窓を開けて心を込めてお手を振っていただきました。県内は明るさと喜びに満ちあふれました。県民への優しく温かいお心遣いにあらためて感激いたしました。

 両陛下の御来県により、選手、役員はもとより、県民は大きな励みと元気をいただきましたが、「ここから未来へ新たな一歩」のスローガンの下、県民総参加で開催されたこの国体では、お蔭をもちまして、天皇杯、皇后杯を獲得することができました。

 「過ぎし日の国体の選手入り来たり 火は受け継がる若人の手に」

 この度の行幸啓の記念に陛下から賜りました御製です。早速、式典会場に御製碑を建立させていただきました。国体での優勝は「県民が力を合わせて、やればできる」という自信と勇気をいただきました。この自信と勇気を国体の火とともに若人に末永く引き継いでいきたいと考えています。

 天皇皇后両陛下の今後益々のご健勝と、皇室の弥栄をお祈り申し上げます。

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安部 省祐(大分県議会議長)

安部 省祐(大分県議会議長)

 心の中の宝物

 天皇陛下御即位20年を心からお祝い申し上げます。

 「生きものの織りなして生くる様見つつ皇居に住みて十五年経ぬ」

 「生命あるもののかなしさ早春の光のなかに揺り蚊の舞ふ」

 平成21年歌会始での「生」をお題とした御製で、天皇陛下は皇居内での多様な生物が互いに影響し合って生きている様子をご覧になりながら過ごされた移居以来15年の御感慨を詠まれておられます。

 また、皇后陛下は御歌で、命あるものへの愛おしさをお心を込めてお詠みになりました。

 天皇皇后両陛下は、昨今様々なことの起こる国外御訪問の際には、各国で平和を願う強いお気持ちをお示しになりながら親善を深めておられます。また、災害の発生した地域をはじめとして国内各地を巡られ、国民にお会いになっては一人ひとりに心温まる励ましのお言葉をおかけになります。国民の幸福を常に念じておられる両陛下のこうしたお姿に私たちのお慕い申し上げる思いは募るばかりであり、親愛の絆は益々深まっております。

 平成12年の第51回全国植樹祭で本県に両陛下をお迎えし記念植樹を賜りましたが、県議会議員として初めてごあいさつできるという身に余る光栄に浴した折、緊張のあまり手の震えの止まらない私に、陛下は笑顔で優しいお言葉をかけてくださいました。また、本年9月の「トキめき新潟国体」開会式において本県選手団最前列で入場行進しながら、ロイヤルボックスに両陛下のお姿を確認できた時には、童に戻ったように心ときめかせながら踊るような思いで足を進めることができましたし、本県の広瀬知事とともに昨年本県で開催した「チャレンジ!おおいた国体」開会式御臨席の御礼に伺った際にも、お心のこもったねぎらいと励ましのお言葉を賜ることができました。この二つのできごとは、私が心の中で宝ものとして最も大切にしているものであり、今日でも思い出す度に熱いものがこみ上げて来ます。

 数多い御公務に誠心誠意を込めて対応され、お会いになる方々には御誠実さと慈愛のお心で臨まれる御姿勢に感動しない者はいないと私は確信いたしております。

 国と地方の役割を明確にして、地方団体が地域の実情に沿った適切な行政サービスを提供して行かなければならない時代が到来しています。私たちは中央政府と互いに良く影響し合って地方行財政基盤を強化していく努力を積み重ね、陛下に安心していただける地方の活性化を図ってまいりたいと考えています。

 天皇皇后両陛下の今後益々のご健勝と皇室の末永いご繁栄を衷心よりお祈り申し上げます。

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東国原 英夫(宮崎県知事)

東国原 英夫(宮崎県知事)

 温かい御言葉を胸に

 天皇陛下におかれましては、御即位満二十年を迎えられましたことを、宮崎県民とともに心からお祝い申し上げます。

 この二十年を顧みますと、日本は多事多難の繰り返し、激動の歳月でありました。この間、天皇陛下におかれましては、「国民と共にありたい」という御心のままに、皇后陛下とともに、常に平和・平穏を願われ、私たち国民を温かく見守り、励ましてこられました。

 特に、大規模な自然災害が発生した際には、いち早く被災地に足を運ばれ、犠牲者の御冥福をお祈りになられるとともに、被害に遭われた方々一人ひとりに、温かい御言葉をおかけになってこられました。その御心遣いと御言葉によりまして、多くの国民が励まされ、元気づけられ、そして復興の大きな原動力になったものと存じます。

 また、各般の式典への御臨席や地方事情ご視察により、全国津々浦々にお出ましになられ、そこに暮らし、働く人々と直にお話しされ、地方の実情をつぶさに御視察いただいております。

 本県には、昭和三十七年に御成婚後初めておみえになられた際に、子どもの国や青島、鵜戸神宮など日南海岸にも足を運ばれ、楽しいひとときを過ごしていただきました。そして、その御様子が全国に紹介されたことを契機として、本県に空前の新婚旅行ブームがもたらされ、新婚旅行のメッカとして一躍全国に名を轟かせました。

 さらに、当時両陛下と懇談した農業青年が、ミカンの花を献上いたしましたが、これがきっかけとなりまして、おおよそ半世紀たった今も、皇太子同妃両殿下にミカンの花を献上させていただいております。

 また、最近では、平成十六年の第五十五回全国植樹祭に御臨席を賜り、その際にも、福祉施設や農場・農園などの訪問先で、温かい御言葉を頂戴し、私たち県民は励まされ、大いに元気づけられました。

 私も、これまで、祝賀の儀や園遊会、地方事情の御説明におきまして、直接御目に掛かってお話しする機会を与えていただき、その際に、両陛下の温かいお人柄に接し、さらに親しみのこもった御言葉もいただきまして、私自身大変恐縮し、感激いたしますとともに、常に平和・平穏を一番に願っておられることをあらためて認識し、その思いに深く感動いたしました。

 人口減少・少子高齢時代の到来、現下の厳しい景気・雇用情勢等により、地方は大変厳しい状況にありますが、陛下にいただきました温かい御言葉にお応えすべく、私も、県民の平穏と幸せのために、また、宮崎県そして地方の発展ために全力を尽くして参る所存であります。

 ここにあらためて、両陛下の御健康と皇室の限りない御繁栄を心からお祈り申し上げまして、奉祝の言葉とさせていただきます。

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中村 幸一(宮崎県議会議長)

中村 幸一(宮崎県議会議長)

 国民と心をともにの大御心

 天皇陛下におかれましては、御即位20年を迎えられましたことを、宮崎県議会を代表いたしまして謹んでお祝い申し上げます。

 御即位から20年の間、我が国は国内の社会、経済の厳しい諸情勢や環境問題などの地球規模の課題に直面するなど、多難かつ激動の年月でありました。

 このような中にあって、皇居での御公務はもとより、皇后陛下と御一緒に友好親善のための諸外国御訪問、各般の行事への御出席、被災地への御見舞いなど、休まれることなく御公務に務めてこられました。

 平成10年の御誕生日の記者会見において、陛下は、「国と社会の要請、国民の期待に応え、国民と心を共にするよう努めつつ、天皇の務めを果たしていきたい。」と述べられております。

 日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であられる陛下の常に世界の平和と国民の幸せを願うお気持ちがそのお言葉に込められており、誠にありがたく感謝申し上げますとともに、陛下のお心遣いに思いをいたしますとそのご心労はいかばかりかと御推察申し上げる次第であります。

 本県には、平成7年の「第15回全国豊かな海づくり大会」、平成16年の「第55回全国植樹祭」に御臨席を賜り、数々の身に余る優しいお言葉をいただきました。

 また、その際に、福祉施設の御慰問をはじめ、歴史・文化施設や地域の特色を活かした地場産業の現場などをつぶさに御視察になり、地域福祉と住民生活の向上に尽くす県民に対し労いのお言葉を多数頂戴いたしました。陛下のお言葉に私たち県民はどれほど元気づけられたことでしょうか。

 私ども地方議会といたしましても、両陛下から賜りました温かいお言葉を胸に地方の発展さらには我が国の繁栄に一層真摯に取り組んでまいる所存であります。

 ここにあらためて、両陛下の御健康と皇室のいやさかを心からお祈り申し上げまして、奉祝の言葉といたします。

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伊藤 祐一郎(鹿児島県知事)

伊藤 祐一郎(鹿児島県知事)

 奄美復帰五十周年記念碑を建立

 天皇陛下におかれましては、このたび御即位二十年をお迎えになられ、誠に慶賀に堪えないところであり、鹿児島県民とともに心からお慶びを申し上げます。

 この間、陛下は、国民統合の象徴として御多端な御公務を担われるとともに、全国四十七都道府県を御行幸になられ、全国植樹祭、豊かな海づくり大会、国民体育大会等へ御臨席され、関係者を御激励されておられます。また、福祉施設を御訪問になられ、入居者や職員関係者を御激励になられるとともに、大規模災害に見舞われた方々をお見舞いになっておられます。

 当県にも、昭和三十七年五月に赤十字奉仕団九州連合大会ではじめて行啓を賜りましてから、計七回御来県いただきました。御即位後も、平成十五年十一月に奄美群島日本復帰五十周年記念式典に御臨席いただいており、その際、お祝いの言葉を賜るとともに、「国立療養所奄美和光園」を御訪問になられ、入所者に激励のお言葉をいただくなど、多大な御厚情を賜りました。

 このため、奄美群島日本復帰五十周年記念事業実行委員会では、復帰50周年という節目の年に天皇皇后両陛下に奄美大島を御訪間いただいた、その感動を後世に伝えるため、記念碑を建立いたしました。

 私ども鹿児島県民は、このような天皇皇后両陛下のお言葉やお姿に励まされ、勇気をいただいており、誠にありがたく、深く感謝申し上げます。

 ここに、天皇陛下の御即位二十年を心からお慶び申し上げますとともに、天皇皇后両陛下のますますの御健勝と皇室のいやさかをお祈り申し上げまして、お祝いの言葉といたします。

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仲井眞 弘多(沖縄県知事)

中井眞 弘多(沖縄県知事)

 沖縄に寄せられる、両陛下の御心

 天皇陛下におかれましては、御即位二十年を迎えられましたこと、誠に慶賀にたえません。沖縄県民を代表し、祝意を表するものであります。

 両陛下には、皇太子時代を含めてこれまでに八回御来県されておられます。御即位後は、平成五年「第四十四回全国植樹祭」、平成七年「慰霊の旅」、そして平成十六年「国立劇場おきなわ開場記念公演」に行幸啓を賜っております。

 両陛下は、国内で唯一の地上戦が行われ多くの人命が失われた沖縄県を御訪問の度に、国立戦没者墓苑や慰霊碑の御巡拝を通し、常に犠牲者への哀悼と平和をお祈りになられました。


「沖縄のいくさに失せし人の名をあまねく刻み碑は並み 立てり」


 平成七年戦五十年「慰霊の旅」で御来県された際の陛下の御製であります。

 戦後五十年の節目に行われた、この「慰霊の旅」で、両陛下は、去る沖縄戦などで犠牲となった国内外二十万人余の名前を刻んだ平和の礎や国立沖縄戦没者墓苑などを巡拝され、犠牲者への哀悼と平和をお祈りになられました。

 また、平成十六年に「国立劇場おきなわ」開場記念行事で御来県の際には、初めて宮古島、石垣島をお訪ねになり、大変な歓迎をお受けになりました。

 沖縄県民は、沖縄に対し常に温かいお気持ちをお寄せくださる両陛下のお姿やお言葉に励まされ、勇気を頂いてまいりました。

 沖縄県民を代表し、深く感謝申し上げます。

 沖縄県は、先の大戦で焦土と化しましたが、昭和四十七年の復帰以来、四次にわたる振興計画を経て、目覚しく復興し、着実に発展してまいりました。

 今後とも、先人が築き上げてきた、伝統芸能・文化を守り発展継承させ、平和で安らぎと活力のある沖縄県の実現に取り組んでいく決意であります。

 天皇陛下御即位二十年にあたり、天皇皇后両陛下の御健勝とともに皇室の弥栄を祈念いたします。

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髙嶺 善伸(沖縄県議会議長)

髙嶺 善伸(沖縄県議会議長)

 石垣島への行幸啓を賜りて

 天皇皇后両陛下の御即位二十年誠におめでとうございます。

 御即位二十年と御結婚五十年のおめでたい記念すべき平成二十一年の春の「園遊会」に、全国都道府県議会議長会の推薦で出席する機会に恵まれ、天皇皇后両陛下とお話をすることができましたので、想い出話を拙文にしました。

 宮内庁長官名で「天皇皇后両陛下には来る四月十六日赤坂御苑において御催しの園遊会にお招きになりますので御案内申しあげます」との案内があり、夫婦同伴で出席いたしました。妻の八重子は「東京は凡そ二十年ぶり」と大喜びで、結婚式以来三十七年ぶりの記念写真も撮ることになりました。赤坂御苑は見事な日本式庭園で、約二千名ほどの招待客で賑っていました。中央入り口周辺の広場は、大勢の国会議員や各界代表の皆様、スポーツ選手・ノーベル賞受賞者等著名人で埋め尽くされており、人気の少ない庭園の池の向こう岸でお迎えすることにしました。その奥の園路は、いつの間にか人垣で数珠繋ぎになり、お隣には奈良県議会の川口議長御夫妻と大阪の堺市長御夫妻が並び、よもやま話で花が咲きました。

 天皇皇后両陛下御一行は、中央入り口付近で招待客と談笑された後、園路沿いに招待客に話しかけられ徐々に近づいてこられました。丁度、目の前を通られた際、私が「沖縄県石垣市から参りました」とご挨拶しますと、天皇陛下は立ち止まられて、「遠くから来られたのですね。五年前に石垣島に行きました。川平湾は美しいところですね」とにこやかにご返事をなされましたので、「川平湾はフランスのミシュラン誌で三つ星に選ばれました。その川平湾のほとりに、行幸啓の「記念碑」が建立されております」と、ご報告しますと、「それは有難う」と応えられました。次いで皇后陛下は、私のネクタイをご覧になり、「素敵なミンサーですね。川平湾には黒真珠のいかだが浮かんでいますよね」と声をかけていただきました。私は、遠い離島の「ミンサー」という伝統織物や「黒真珠」という特産品の固有名詞を鮮明に記憶しておられることに感銘を受けました。次に、皇太子殿下は私の名札をご覧になり、「沖縄県議会議長さんですか。沖縄は暑いですか」と話しかけられましたので、「はい、今年の日本一早い海開きは済ませました」と説明しました。秋篠宮殿下は「石垣島に行ったとき『舟蔵の里』に行きましたよ」と話しかけられ、紀子妃殿下は「殿下は、去る三月にも沖縄のうるま市を訪ねましたよ」と相づちをうたれました。高円宮久子妃殿下は「石垣市の大浜市長によろしくお伝えください」と声をかけられました。

 天皇皇后両陛下はお元気な様子で、特に沖縄に好印象を持っておられ大変嬉しく思いました。今後とも御壮健でおられることをお祈り申し上げ、来年もご案内があれば、是非、お伺いしたいと楽しみにいたしております。

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