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天皇陛下御即位二十年奉祝委員会

設立趣意書

 天皇陛下には、本年(平成21年)、御即位20年という慶賀すべき年をお迎えになりました。この20年を顧みる時、国の内外を問わず誠に多事多難な歳月でした。外にあっては、世界各地で各種の紛争やテロが相次ぎ、内にあっては、政治、経済、社会のかつてない混迷と大規模な自然災害が数多く発生しました。

 この間、天皇陛下におかれましては、国と国民統合の象徴として、ひたすら国家、国民の安寧と世界平和をお祈りになり、御心を砕いてこられました。

 そして、御即位直後より「なるべく早い時期に全ての都道府県を訪れたい」とご希望になり、毎年の全国植樹祭や国民体育大会、豊かな海づくり大会のご臨席に加え、隣接の県をご視察先に加えられ、民生の向上や福祉の充実、産業の発展ぶりを親しくご覧になってこられました。そして平成15年秋の鹿児島県をもって47都道府県すべての行幸を果たされ、その工程は地球3周分に当たる12万キロメートルに達し、全国の奉迎者は770万名に及んだと伺っております。

 特に陛下は、阪神淡路地方や新潟県中越地区などの大規模自然災害の被災地には、いち早くお見舞いになって被災民を励まされ、その復興を見守ってこられました。また、先の大戦で尊い生命を捧げた戦没者やその遺族に対しても深い御心を注がれ、戦災の規模が大きかった沖縄を始め長崎、広島、東京、そして硫黄島やサイパン島にまで慰霊の旅をお続けいただいて参りました。更には、ご公務のお忙しい合間を縫って海外にもお出ましになり、世界各国との国際親善にも多大なご貢献をいただいて参りました。 

 陛下には平成15年のご手術後も、これまでと変わることなくお忙しいご公務をお勤めいただいております。そしてこの年頭には、百年に一度といわれる経済危機に直面した我が国の現状を憂えられ、国民の英知を結集し、絆を強くしてこの難局を乗り越えるようお励ましいただいて参りました。私共国民は、天皇陛下のご聖徳に感謝の誠を捧げるため、今秋11月12日の皇居前での国民祭典をはじめとした各種の奉祝行事、青少年が皇室への敬愛の念を育む文化事業、広く全国にその趣旨を伝える広報事業など各種の奉祝事業を推進して参りたいと思います。

 私どもの趣旨にご賛同の皆様方は是非この事業にご参加、ご協力いただきますよう謹んでお願い申し上げます。

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